2025.08.01 更新
第206号 「我は海の子」
 唱歌「我は海の子」の2番の歌詞に「…生まれてしおに浴(ゆあみ)して…」とある。
玄界灘で育った我が身も当時から、「海で泳げば体が強くなる」みたいな事を聞いていた。海水はミネラル、イオン、アルカリが多く、皮膚アレルギーなどに効く、更に良質のカルシウムが骨を作る。とにかく海水浴は体に良い事ばかりと教え込まれていた。加えて太陽光を浴びる、広い海原を見ると精神効用にも繋がるとも。とにかく海は良いことづくめのオンパレードだった。

 確かに60数年経た今夏、琵琶湖の湖水、月に10数回通うプールと違って毎夏数回行く舞子の海(明石海峡大橋直下)に触れると、プールのそれとは違う感触は体全体でわかる。
 ならばよく似た成分の温泉とはどう効用の違いがあるかと考えた。
温泉も上述の元素がタップリで、早い話温泉と海水浴は同じ効用らしい。
 再び故郷の話に戻るが、潮湯と言う温泉があったのを思い出した。つまり海水をそのまま沸かし、温泉状態にする。ならば海に近い旅館は海水引いて潮湯温泉にすれば春夏秋冬集客できそうだが、海水なため機材の清掃など管理が大変だとかも思いだした。調べると現在関西では大阪・堺に一軒ある。
 そんなこんなの海水浴効用だが、要は高価な温泉に行かずとも、同様の効用は夏の海水浴で充分だと言う事。加えて、海はプールの様に狭い枠内(コース)を行ったり来たり泳ぐのではない。今夏も「遊泳禁止」ブイ迄までの距離を泳ぎ、ブイにつかまってボォ~ッと青い空を見上げる。海の中はプールよりグンと冷たいし、藻もあり、7月下旬でも藻やクラゲも触るなどプールとはその障害物の存在という点で全然違う。
雄大な明石海峡大橋を右に見て、見上げる青空を、近くの神戸空港から離発着便が飛んでいる。
そして私の体の中まで潮が染み渡っていく感じが心地よい。これで今冬も風邪ひかないだろうと勝手に思い込む至福の時だ。アア~「74歳・我は海の子」だ。体も心もリフレッシュ効果は言わずもがなである。

 さて冒頭の唱歌に戻るが、最後の7番の歌詞。「…いで軍艦に乗り組みて、我は護らん海の国…」部分は、戦後すぐ軍国思想とGHQに決めつけられ1947年に削除され、4~6番もそのとばっちりでカットされ、現在学校で歌う「我は海の子」は、3番までになったそうだ。
2025.08.01 更新
速報「12/20」
速報
2025.08.01 10:43 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 腑抜けNo会
2025.07.15 更新
第205号 七夕短冊
 京都の夏、涼しいのは朝8時位まで。だから体動かすのも夜明けからそれ位までに済ませている。その早朝ふと見つけたマンション入り口の七夕短冊。そもそも、七夕短冊は6月終盤から、
よく商業施設、子供が通う施設にはほとんど飾られている。子どもたちが思い思いに、学力やスポーツの能力向上を書いている。

 さてそのマンションのその中の一つ。「お母ちゃん、お父ちゃんとお兄ちゃんが、一緒にいっぱい幸せに暮らしていますように」とある。
「お母ちゃん」の後に「へ」か「に」があれば、天国のそれとわかるし、「暮していますように」も、「暮していけますように」なら、自然と理解できる。
文言の正誤は不明だが、どうやら母を亡くして父子三人の暮らしと勝手に判断した。
 なら、どうするか?東寺南門前の下駄のオッチャン。
その小学生と思しき娘の短冊に続けて、こちらの連絡先も分かる形で「応援しています」と記した。

 果たして、小欄更新日までこの娘からの連絡はない。…がっかりと思いきや否、別の七夕織姫を思い出した。前号「日べト特設ページ」の女の子。実は昨年、琵琶湖で泳ぎを教えた後、彼女から「アリガトウ」と、指にはめるリングをその場でもらっていた。
今年も来ているかなあ~とリングを持って琵琶湖へ。…果たして、スタッフに聞くと「今年は来ていない」。ああ~。

 かくして、二人の織姫から振られた東寺近くの下駄オヤジの今年七夕の星は、もろくも流れ去った…。レ・ミゼラブル。

 そんなこんなの、孫に当たる令和に生きる二人の女の子に、昭和を生きてきた74歳の爺が伝えるのは歴史の証言。「7/7」は、泥沼の日中戦争に発端になった1937年盧溝橋事件の日でもあるのだ。今年は戦後80年。
「ムービー軌跡」
千代野基金

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