2024.01.15 更新
第169回 フェアプレイ
 前々号の続きを書くつもりではなかったが、その号(12/1)から昨年末までの大谷翔平の周りが素晴らしい。日本では見れない移籍の光景だ。

 日本のプロ野球球団での選手の移籍は遺恨とか陰湿さが漂う。
しかし、アメリカ大リーグのそれには、全く違うレベルの高さを見せてくれた。
その匂いは、シーズン中にもあった。大谷の豪快なホームランが相手球場のバックスクリーンの看板を壊した。すると即座に「ショウヘイ、請求書出すからね」と選手への敬意とハイレベルのジョークには驚かされた。
 さて移籍決定で、先に大谷はエンゼルス在籍6年間の感謝を真っ先に述べた。そして球団はファンの声を代弁すべく「君の二刀流と言う世界一のプレーを間近に見せてくれてありがとう。新天地での成功祈る」と。私は涙が出た。こんな素晴らしいやり取りをアメリカ大リーグはするのだ。翻ってこの国は…。かって松井秀喜がヤンキースに挑戦するとき、在籍した巨人のファンからは「裏切者」の言葉が投げかけられた。国内間の移籍でも程度の差こそあれ心ない言葉が飛びかう中、選手は黙って移籍せざるを得なかった。勝利至上主義に義理をかぶせ、それ以外の行動を許さない、偏狭で排他的な心理が日本のファンにはある。しかし広く選手を愛す、野球を愛す。つまりライバルの選手・球団を称え、選手の更なる成長でお互い一層の高いレベルでの競い合い、それを見つめるファン。こういう野球界全体のレベルアップを願うという点では、日本のプロ野球界はアメリカ大リーグの足元にも及ばない事を、野球人・大谷の1年から教えられた。

 さて同じ1年間で、分野は違うがファプレイと言う点で、発端から一定の結論がこの1月に出る見過ごせない事がある。要約すると、政党構成員が、その政党の規約違反として除名処分された。この1年、本人と政党の言い分を左右対称に事実確認と、規約、法規、一般的常識の点からじっくり見ると、どうも本人の言い分に理がある。政党構成員にもその声は次第に大きくなり、本人は規約で認められた処分再審査請求を出した。そして、ほぼ1年経過の去る12月に突然、本人には再審査の「資格」がないと公表された。再審査に「資格」なんて条文はどこにもない。先述の大谷の件に例えれば、新球団移籍直前に契約条項にないものが出てきて、移籍は認められないような物。そこまでして、この政党は本人に復党はもちろん、その入り口の再審査もしないと突然言い出す始末。

 小欄更新日は、その政党の大会開会日、一定の結論が出るのだろう。
エンゼルス、コンミューンと名前は良いが、やっていることは、希望と絶望、天地の開きがある。球団も、政党もファンあって存在するもの。フェアプレイの2024年の幕開けにして欲しいものだ。
2024.01.15 更新
昨大晦日の京都新聞
洛西ニュータウン記事

 見た瞬間、「新宿」を「京都・洛西ニュータウン」の置き換えればまさしく全く同様の老いの日々。そこの在住の何人かの知人がいつも言っていることだ。
 そして、この新宿よりもっとタチが悪いのが、40数年前、洛西ニュータウンと市内中心部を私鉄で結ぶとのふれこみの「ニュータウン」。…しかしそれは全く嘘だった。衣食施設、医療、福祉施設の撤退が進み、今や陸の孤島。オールドタウンからゴーストタウン化が進行している。
2024.01.15 10:16 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 腑抜けNo会
2024.01.15 更新
前号紹介の「シンチャオ」が昨12月23日京都新聞で掲載されました。
「シンチャオ」の記事

 人権団体、日本語学校、ベトナム人雇用の病院、サービス業の方々などからの嬉しい反響。
 小欄読者の皆さんも、暮らしのあちこちの場面で目にされるベトナムの方々へ、この冊子お渡しください。
「ムービー軌跡」
千代野基金

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