2025.04.15 更新
第199回 富田亭
 昨年から今年と行きつけの呑み屋が二軒閉店した。
一軒目は、京都駅八条口(新幹線口)から少し南に行った店。9年前妻が逝った後、新婚当時のアパートの思い出に浸りつつ、その近所を歩いていて偶然見つけた
カウンター6席とテーブル1席のこじんまり、母子でやっていて落ち着ける店だった。
 しかし場所が場所、と言ってもお分かりだろうか。かねてからの京都駅周辺のホテル建設ラッシュ、地価・家賃高騰、競合店の乱立で、こんな地味な店は流れに翻弄されひとたまりもない。最近では北陸新幹線延伸に関わる京都新駅候補地とやらでの更なる騒動で、付近を怪しげな会社、人物の往来で物騒になり、昨年6月ダウン。
 もう1軒は小欄第一部362回の店、腕の良い板前と気の良い嫁さんでファンも多かったが、客の財布のひもがどんどん固くなるこのご時世、坊主の日々が続き、16年間よく頑張った若夫婦だったが、この3月でダウン。

 夕方の楽しみが二つ減った。さてどうする?
ならば我が家に人を寄せよう、小欄の二つの特設ページを我が家に寄せようとの発想だ。
 昨年6月日本ベトナム友好協会京都支部(略称 日べト京都)事務所は、組織・財政困窮で事務所経費は出ない。結果事務所は我が家になった。つまり、月1回の役員会は我が家でやる。おっさん達が夕方~夜会議やって、終われば「ハイ、サヨナラ」となる訳がない。外では時間も金ももったいないとなれば、会議終了間際に準備した食材に火を入れたりで、間髪入れずの宴会へ早変わり。それでも約束事は一つ。会議を引きづらない。つまり責任ある議題から無責任な井戸端話題に変える事だ。基本メニューだけ私が準備するので、この頃から今号の冒頭タイトルを使うようになった。会費は1,000円。
 そして、もう一つの特設ページに発展する。
既報の様に昨秋から5割増しの「腑抜けNO会」新入会員。とにかく早く顔と名前、人柄をを掴む必要性と、会員も年金生活者、「サンデ―毎日」も多く、曜日に無関係な自由時間が取れる。それと我が家が東寺南門前、つまり毎月21日の東寺の縁日・弘法さん(曜日無関係)が結び付くとどうなるか?そう、ここで富田亭オープンとなる。昼間三々五々の来訪。それも弘法さんで買った食べ物でワイワイガヤガヤ。私が準備するのは(おちゃけ)飲物だけ。
 かくして3月の第一回は10数人の来客だった。事前にこの数が見込まれたので、私は海鮮カレーを振舞った。会員の来客もお世辞にも「不味い」とは言えなかったろう。ここも会費1,000円。

 出かける店が無くなった分、人を寄せる場を自分で作ったわけだ。
 さあ~、4月は何作ろう。敢えて言うが、楽しみは飲食でなく、交流からの学び合いだ。
2025.04.15 更新
4月12日総会
5割増増勢の今年の総会。
意気揚々の皆さん。



2025.04.15 10:36 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 腑抜けNo会
2025.04.15 更新
花見
4/6  VYSA(在京都ベトナム青年学生会)京都の花見。
南部の八幡市・背割堤(1.4キロ続く桜のトンネルで有名)にて。



この八幡市は、石清水八幡宮(日本三大八幡宮)、エジソン記念碑(八幡産の竹で白熱電球の実用化向け実験をした)で有名。
写真2枚の赤いマントのオッちゃんが私。
2025.04.01 更新
第198回 信じる者は救われるか
 この3月は、失墜と失望の二つの言葉が頭をよぎった。」
 まず失墜。
横綱豊昇龍の事だ。新横綱で迎える大阪場所を前に「何があっても休場しない」と言っていたが、10日目古傷理由に休場した。自分の発言を裏切った訳だ。先場所の優勝決定巴戦始め、数々の気迫あふれる相撲で上り詰めた力士の言葉である。1年前同じ大阪で新入幕優勝果たした尊富士の、大けが翌日の強行出場を知るファンは、番付トップのこの当初の発言を誰しも疑わなかった。そして先場所優勝後の横綱審議会は、異論もなく満場一致で豊昇龍を横綱に推薦した。そして今回の休場報で「実力伴っていない」「早すぎた。もう一場所見てから」とネット上賑やか。先場所後、相撲協会の新横綱待望は露骨な興行主の本性が見え隠れした。今秋のロンドン巡業に横綱の土俵入りが必要は最たる言。つまり、横綱誕生の責任は相撲協会にある。しかし上述の「…休場しない…」は豊昇龍自身の責任だ。そして忘れてはならないのは、横綱審議委員の「異論なし」。今、委員全員に推薦理由と今回の休場の落差を聞いてみたい。突き詰めれば、豊昇龍と言う才能を、この「満場一致」が潰すことにも繋がる怖さを感じる。

 次に失望。
長年政権与党・自民党で冷や飯食ってきた、地方出身の総理大臣・石破茂氏の「10万円商品券」問題。
過疎・高齢化。貧者の思いがわかる総理との思い込みが国民にあったようだ。答弁で「国民感覚と乖離していた」と謝罪した。要は、日本人の主食のコメ始め、怖いほどの物価高にあえぐ国民の生活実態がわからない人がこの国の総理大臣と言う事。その化けの皮がはがれた訳だ。俗に言えば「信じたアンタが馬鹿なのよ」。

 そんな嫌な言葉を思い出しつつの3月は救いの言葉も思い出した。
東京ドームでの大リーグ開幕戦。期待通り躍動した大谷翔平。その彼が10数年前、高卒で日本のプロ野球を飛び越しての大リーグ挑戦発言に、野村克也氏は「日本のプロ野球をなめんな」。しかし大谷の日ハム入団からの二刀流活躍に氏は「すいません、私が間違っていました」と率直に詫びた。プロ中のプロが。
 この潔い発言には救われた。日々の鍛錬の上で、勝ち負けという単純な結果のみを競うスポーツ関係者はこうでなくっちゃ~。言い訳三昧は政治の世界だけで十分だ。
「ムービー軌跡」
千代野基金

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