2025.06.16 更新
第203回 軽口
 5月後半の大の里横網昇進、6月に入っての長嶋茂雄逝去、元横網白鵬の相撲協会退職とスポーツ業界が喧しい。その社会的影響力もあり各メディアが相応に報じるわけだが、昔の三流週刊誌、ゴシップ誌を今はどう呼ぶのか知らないが三流ネット情報とでも言うのかな。プライバシー暴露のため有名人宅などに24時間潜伏し、あれこれ書きまくる。今はペンからキーボードだろうか。しかし、考えようには彼らもその怪しげな情報発信を業としている訳で、一概に社会悪と言い切れるかどうか難しい。まあ~有名人は大変だと同情するしかない。

 さて、話の前半は長嶋茂雄ファミリー。
二男二女の四人の子どもで、長男と次女はメディアの登場頻繁、次男は長嶋家と決別、で、もう一人の長女は…?ここで複数の三流ネットの報道は、障害児で関東圏の全寮制施設で暮らし、生死がつかめないらしい。で、私の目が留まったのは、その施設は2006年妻と2回ばかり訪れた所で、2000年森喜朗首相時の九州沖縄サミットの晩餐ワインに選ばれた代物で、「障碍者が作ったワインがサミットの晩餐ワインに」として話題になった。だから私も数年間周りにその曰くを説きながら普及したいきさつがある。しかし長嶋家ではそこで長女が暮らしていたかどうかは、墓場まで持って行く秘密なのだろう。大谷翔平所属チーム主力選手ファミリーとは天と地の差がある。技術で追いついても、アメリカのプロスポーツ文化の足元に及ばない悲しい現実がある。

 さて話の後半は、同学区に住む浅学の国会議員氏。
世襲議員で、オヤジさんの時代、近所では「自党以外の、嫌いな政党支持者の要請には水を撒く」で有名で、私も一度だけその夫人のその行為を目撃した記憶がある。それを見て育った人だ。生末は想像できる。
毎月曜日通勤時間帯に近くの私鉄駅前宣伝カーで喋っているが、見識に不安を感じる喋りで国会議員にしては薄っぺらいと感じている人も多い。(近くの喫茶店で井戸端)
 果たして、沖縄・ひめゆりの塔に言及し浅学の口が滑った。後日謝罪したが、その直後本人が気を許す月刊誌で更なる持論展開。ついには自党からも批判される羽目に。この方は長く北陸新幹線の関西延伸を政権党として主導し、勢い余って京都駅付近の地下40mに新駅作ると言い放ち、環境分野だけでなく伏見の酒造メーカーや京の伝統老舗業界からも批判が相次ぎ、ついには京都仏教会から「千年の愚行」と指摘された。大体京都の施政者は、大昔から「賽の目と鴨川の流れと坊主はどうにもならん」と言わしめた、その仏教会を敵に回したわけだ。人間窮地に追い込まれると増々正常さを失い、ついにはその高僧を「ポルポト支持者」呼ばわりした。
 この方、来月には6年に一度の選挙で審判受ける身だ。これまでは自党友党の力で定員2人で常に1位当選していたが、最大の危機を自らの重なる浅学軽口で招いた。
口の堅い長嶋家とは違う。さあ~、結果は来月後半にはわかる。
「ムービー軌跡」
千代野基金

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