2023.12.01 更新
第167回 未来の形
 藤井聡太七冠が史上初の八冠となった。
駒の動かし方くらいしかわからぬ私なぞ、どれ程凄いのかピンとこない。
 大谷翔平の場合、TV映像や新聞解説でその投げる打つの凄さが他の選手と比較できすぐわかる。しかし、藤井八冠の場合メディアがただ「史上初」との結果のみ伝え、「凄い」の大合唱を作り、あげくには勝負メシなど将棋とあまり関係ないことで盛り上がっている。
野球解説はあるが盤面解説は皆無である。つまり藤井の凄さが十分に正確に伝わっていない。周りが凄いと騒ぐから凄いんだろうとの感覚の人が多いのではないか。
長時間も熟考した挙句の一手。もちろんその熟考時間にメディアは付き合う必要はないが、
その一手一手は、そのくらいの内面の戦いから編み出されたくらいの基盤の解説は欲しい。

 話は戻って、その動きが映像で素人にもわかる大谷は、その内面の発想でも先行した。
この国の約2万の全小学校に「大谷グローブ贈呈」。憎いのは、各校三個の一個は左利き用。そして普通学校以外にも特別支援学校にも。グローブ2個あれば野球の基本のキャッチボールが出来る。考えたのは大谷本人か?誰の発想か?いずれにしても凄い大谷の周りには必然的に凄い人々いると脱帽する。それでも案の定「2個でどうする?野球は9人でやるもの」とネットで下品なコメントを発信する大人がいる。大谷と同じくらいの年俸を得ている日本の大金持ちが、金に任せて寄付したのでなく世界一のプレーヤーの大谷が「野球しようぜ!」と「野球」をプレゼントしたのである。単なる野球用具のプレゼントではない。茶化すのはやめた方が良い。自らの浅薄さを露呈するだけ。
 戦後の我が国のプロ野球の牽引者が王、長嶋としても、この国の野球の未来を具体的に示した点では凄すぎる快挙!
ある新聞川柳欄「金持ちに黙って示す使い道」と。(もちろん心は、29歳の大谷)
とにかく春・WBCでの決勝戦の最後の一球で三振を取り、帽子とグローブを投げ捨て喜びを爆発させたあの初めてのスタイルにもビックリしたが、秋・グローブ贈呈で締めるこのスタイルは空前絶後!つまり、王・長嶋そしてイチローにもなかった新しい形を見せてくれた。
くどいが、彼の野球に対する思いの彼らしい形、未来の形とでも言おうか。それは世界で
前人未到の二刀流を駆使する彼の、彼しか出来ぬ心身からの表現なのか。

 大谷は言う「そのグローブでの野球少年と一緒に野球したい」と。これも遠い願望でなく非常に現実的近未来だろう。だって小学校高学年はあと10年すればプロ野球で活躍する年齢になり、その中から大リーグ挑戦者も出よう。そこにまだ現役か引退直後かの大谷が迎えてくれる訳である。
 あと10年後の報道が楽しみだ。あと10年で近未来の形が見れるのだ。
我々高齢者は、「長生きしようぜ!」。
2023.12.01 更新
ニュース28号 裏面
早くも新年会のご案内です。
何故、宇治で?おわかりですか?
来年(2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」)は、源氏物語が舞台です。
ニュース28号裏面より
2023.12.01 10:42 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 腑抜けNo会
2023.12.01 更新
本部ニュース11月号より
本部ニュース11月号より
「ムービー軌跡」
千代野基金

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