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特別企画連載

自然・人間ふれあいの旅  武田万徳(久御山町在住) 予告編(下)


 2001年秋、日本一周8000キロを自転車で81日間で走破。
 型破りのふれあい一人旅で”万ちゃん”が見たものは・・・・・。


          洛南タイムスの報道から

  ご両親の介護や年末年始の準備にいそがしくされている武田さん。日本一周の話をいきいきと語ってくれました。

「50歳になったのを機に走り続けてきた人生を振り返った時、若いときからの夢とロマンであった日本一周をこの機にやってみようと考えるようになりました。マラソンの経験もあり走って日本一周をとも考えたのですが、最短でも6000キロ、半年はかかる。時間と費用もない中、それでは自転車でと計画したのです。いろいろな協力がえられ、父は福祉施設で、母は妹宅で見てもらえることになりました。
 当初は家にあるママチャリで行く予定だったのですが、愛知であった生活と健康を守る会の大会にこの自転車ででかけたら、鈴鹿峠で往生したので、思い切って18段変速のサイクリング車を買い、スタートしました。」

 
 
全都道府県、県庁所在地をかけぬける
 
 「9月19日、久御山町の自宅をスタート、12月8日にもどるまで、81日間、のべ8000キロの旅でした。初日は家から岐阜まで141キロを走り、以後、北陸→東北→北海道→東北→関東→長野→東海→近畿→山陽→四国→山陽→九州→沖縄→九州→山陰→久御山と走り抜けました。北海道は19日間でまわり、汗をかきかき登りついた時みた摩周湖の神秘さはいまだに脳裏に焼き付いています。沖縄には10日間滞在し、折から開かれていた「日本平和大会」に参加もしました。
1日で203キロ走ったり、予定通りいかなくて朝5時から夜10時まで走るなど苦労も多かったですが、日本列島を駆け抜けました」

          広島原爆ドームで             関門海峡でみた夕日


 北から南まで 各地で出会いが。

 「81日の間には多くの出会いがありました。北海道のユースでバングラデシュやドイツの青年と意気投合したり、沖縄では元宇治民商の事務局長であった仲本さん宅で7日間お世話になり、折から基地反対運動で揺れる名護市で開かれた日本平和大会に参加したり、様々な出会いがありました。私は久御山町の生活と健康を守る会(生健会)の事務局長をしていますが、全国各地の生健会のみなさんと交流することができました。途中で生健会の機関紙から取材をうけ、出会い語らいのコーナーで紹介していただきました。取材といえば、北海道で気温10度の冷たい雨にうたれながらの走行中、洛南タイムスの記者の方から携帯に電話があり、取材をうけ、記事にしてもらいました。知人友人との久々の出会い、くらしの向上や平和を求めて運動する仲間との交流、初対面の方々との意気投合など貴重で豊富な経験をえたと思います。」

  生活と健康を守る会の機関紙01年12月 日号より

 様々な出会い・・・。広島県徳山市会議員(日本共産党)の藤井直子さんは、山口民報の2002年1月1日号に掲載された新春エッセイで武田さんのことにふれている。武田さんの知人だ。「中年よ大志を抱け?」のタイトル。
 
「『自転車で日本一周するので、山口県を通る時にはよろしく』というハガキが舞い込んだ。差出人は、少年ではなく私の高校時代の先輩、五十歳のオジさん。
 五十歳の誕生日に出発し、8000キロを81日間で走破した。山口県入りしたのは、しし座流星群が、空いっぱいに見られた日だった。
 『どこに泊まるの?洗濯はどうしてるの』と所帯じみた質問をするのは女性。
 オジさんいわく、『ユースホステル。近くになかったら野宿』
 『いくつ?退職金、食いつぶして日本一周?ええんかね、そんな人生』とあきれるのも女性・・・・・・・・・・・・・・・中年になっても、男はロマンチスト、女は現実主義者なのか」


 「夜の7時ごろ観光地で有名な函館に到着したのですが駅前は人もまばらで商店もシャッターをおろしているところが多かったのにはびっくりしました。襟裳岬のユースであった薬のセールスの方は『さっぱり売れない』とこぼしておられました。
 南の沖縄でもホテルはがらがら・・・。名護市のフラワーパークでは職員べらし。全国どこでも不況のきびしさを痛感しました。  その一方、延々と続く広大な沖縄の米軍基地、辺野古の美しい海をつぶしてまでつくろうとしている基地・・・。小泉政治になってから暮らしがたいへんになり、憲法・平和があぶないことを全国を回って痛感しました。」
 「でも全国でくらしを守るため、平和を求めるためたたかっている多くの人たちがいる。その人たちと交流できたことは、今後の自分自身にとったも大きな財産になりました。21世紀を希望の時代にするため、がんばりたいと思います。」
 
 「予告編」はこれにて終了、次回から連載開始です。乞御期待。(文責 ネット事務局)









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