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特別企画連載

木津川あれこれ    太田 史(元建設省建設専門官)


8、今は資本主義だもの、しょうないか

 アメリカの軍事衛星
 下の写真は、宇宙衛星から撮った西日本の写真です。(図1)中央断層線が良くわかります。参考のため日本列島が出来た経緯を図示します。(図2)

 アメリカの軍事衛星からの写真が分析ソフト付で近く有料で配信されると聞きます。距離誤差は1kmで20cmから25cmと言われています。建物の種類はもちろん、瓦の材質・作付け品種、収穫高まで予測し判断できるとか。アフガンの様な禿山ならともかく、森部分の地表面を基準点なしで正確に測定するのは非常に困難です。
 アメリカのGIS技術は高木の生い茂るジャングルでも誤差は20〜30cmと聞きました。アメリカのロケット誤爆は地図情報システムに対し認知側のシステム開発が付いて行けず更新が求められているとも。
 新しいシステムを乗せかえるより壊すか、海に捨てるかより新しく作った方が安いし経済的?かも知れません。何よりこれをどこかで、テストを兼ねて廃棄するのが、一番合理的?かも知れません。これに日本が、一役買うのが有事法制かな-なんて。妄想かな。?

 せっかく森になったのに
 図3は2000年撮影の有料配信されている航空写真です。
 1873年荒廃した木津川流域の山々を見たオランダ人技師デ・レーケは砂防工事の重要性を主張しますが、明治政府の「富

国強兵」「列強に追いつけ追い越せ」の政策の中で殖産政策の柱である当時輸送手段の柱である舟運対策である低水工事(川の深さを一定にする)を先行することになります。
 しかし政府も低水工事に遅れること2年で砂防工事に着手します。このため、昭和30年代(1960)には、殆ど森が復元します。この写真カ所はデ・レーケが、直接タッチしていませんがやはり砂防工事が行われた場所です。現在でも、古い砂防ダムが残っています。(ゴミの中に)他の場所はほとんど、ゴルフ場か産廃処理場跡・工場等になっています。
 この写真をいろんな人たちに見せますが、私の感覚がおかしいのかあまり関心をもたれません。奈良の平城京建設では、奈良盆地周辺の全森林面積の30%近くに値する木材が消費されたと言われています。このために、名張・山城・井手・田上・天の川上流等の山々が荒廃しました。昭和初期にはようやく昔の森に復元しました。

♪チョットまってネ♪
 この写真工場建設中の建物が見える所がこの間新聞に載っていた「椿本チェーン」の工場です。元の大阪工場後地から、なんとかの難しい名前の有害物質が検出されたとか。チェーンを洗浄する時に使用する薬品だそうです。大体今の工場立地場所の地下はなにが埋まっているやら。道路をはさんで西側も。旧工場の件以降椿本チェーンもさらに設備を改善するとか。今までは、不備だったかと疑いたくなります。この間、自治会主催で見学会が行われました。近代的設備で地元と企業が良好な関係にと。結構なお土産まで。でも、チョットまってネ。今は資本主義です。この不景気の時に土産まで付けて見学会。森が1000年の間に禿山になって、100数十年で再び森になって40年で再度工場やらゴルフ場や禿山のまま。みんな人間の都合で行われたものです。
 マルクスではないが、「なぜ懲りもせずこんな事を繰り返すのか」と言いたくなります。操業から6月までは、有害物質が流されていたのかも。お土産は、その慰謝料では???「しーらんでー僕チン行ってないもーん」では済まされないかも。
 木津川流域・有料の航空写真で一度見て頂きたいです。支川の上流部がどうなっているかと。無理だな。編集者のパソコン64mbのアナログ。 カンパして下さいネ。南部ネットへ。






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