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特別企画連載

木津川あれこれ    太田 史(元建設省建設専門官)

6、木津川周辺の環境問題について思うこと


土壌汚染・水質汚染の元凶は
木津川周辺の山は川だった?

 木津川に流入する河川の水源地付近はほとんど、木は無く綺麗?に真砂土で整地されています。山城は数百万年前、川であった所も多く表土を剥ぐと良質の山砂利が出てきます。この山砂利を昭和30年代後半から建設材料として掘り出し、その跡に産廃を入れるという極めて合理的?方法がとられてきました。したがって、木津川の支川上流部はほとんどいってよいほど産廃銀座の跡です。今では綺麗に覆土され、場所によっては、元の山より綺麗になっている所もあります。でも一皮剥けばなにが出てくるやらわかりません。現在周辺で行われている開発?でも、必ずと云って良いほど土をとってその跡に粘土等を入れる方策がとられています。時期を見て土地利用計画の変更を行い住宅や工場を建設する方法です。土壌汚染でいろいろと問題になり土壌リスクに対する法律も出来ましたが工場跡地等を主に考えており、山城の土壌汚染はこの法律にもあまり当てはまりません。

環境省のHP  土壌汚染対策法の経過   http://www.env.go.jp/

それが原因でも無いんでしょうが、いわゆる迷惑施設と云われる、「ごみ焼却場」「粗大ゴミ施設」「リサイクルプラント」「最終処分場」の4点セットが揃っている京都府下唯一の地域です。


イタセンバラに木津川に来て頂くために

イタセンバラにとって、川の流れが絶えず変わる事の出来る木津川は一番住みやすい所と思います。けど、イタセンバラが卵を産む貝が少ない。この貝や泥鰌が住める木津川に。木津川支川の水質調査と埋立地の土壌調査が必要ではないでしょうか。


地下水の流れも変わっている?

 京田辺市と枚方市界には、枚方第二清掃工場が建設されようとしています。この隣地は、過って枚方市の下水汚泥処理場でした。この場所から有害物質が検出され現在その対策が検討されています。 枚方市の安全委員会で、約15m下の地下水について、鉛が検出され基準値を超えているが「過去の地歴が明らかでなく、地下水も複数の流れが推測されるため」として極力触らないとしています。枚方市も付近一帯が産廃銀座でどこが原因かわからないと暗に認めていることになります。地下水も、京田辺側に流れていたものが、今では枚方に流れているのではと。枚方だけの責任にされては「かなわん」と云ってる様に思います。邪推でしょうか。


災害、もう大丈夫???

 


  28年水害(井手町玉水)

 京都南部は、今から49年前の1953年に集中豪雨によって大きな被害を受けます。今は災害箇所も完全に復旧されあまり語られることもありません。でも、もし当時の様に時間100mmの集中豪雨が襲った場合大丈夫なのでしょうか。当時の真砂土よりもっとルーズなものが、木津川支川源流部に埋められていると推測します。なにも埋められていなくても、山城の地質特性を考えれば大丈夫と、素人でも疑問に思う場所が開発されています。


天井川の下の方はどうなってるの

 南山城は日本で有数の極端な天井川が多くある所です。そのほとんどが3面張りになっています。通常は、ほとんど水が流れていません。ここに集中豪雨が襲った場合、上から水があふれるのでなく下から天井川の堤防が壊れないかと。

有数の人口増で若い地域?=南山城

 南山城は殆どの自治体が老人人口15%以下で府下で一番若い地域です。大阪からの移住も多く、新しい家が目立つ地域です。でも、学研都市をはじめその陰?に隠されたもの考えさせられます。学研記念公園 平安1200年を記念し 1300年に向けてとか私が一人見学するのに7万円から8万円の税金が。ありがたいことです???。
     http://www.archvision.co.jp/casestudies1.html

 この項後書き今回は、「蟹の恩返し」の話を書こうと思っていたのですが1月20日に京都市で行われた「ふるさと・環境・まちづくり」のシンポジュウムに参加しての感想です。


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