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特別企画連載
自然・人間ふれあいの旅 日本一周自転車ツアー完走記 (11)

武田万徳(久御山町在住) 

 首都圏に近くなると悪くなる交通マナー
 9月19日に京部を出発して、本州最北端の大間までが12日間、1562キロ、北海道一周が18日間、1835キロ、そして青森から東京までが8日間、1031キロ とここまで4400キロほど走る。秋の東北路は、松島や蔵王などいろいろいい所がありゆっ くり観光もしたかったし、生健会の仲間との交流もしたかったが、なんせ娘との約束があり国道4号線をひたすら走る旅だった。国道4号線は1車線で狭いところも多く大型車が後ろからせまってくるとひやひやしながら走る。しかし初日に自転車のおばさんとぶっかったのを除いて、奇跡的にここまで無事故。北海道は道路工事が多かったものの国道はよく整備されていて、道路標識もきちんとあり道に迷うことはなかった。ここまで運転手のマナーもよく、クラクションを鳴らされることもあまりなく、特に大型トラックの運転手のマナーはよくて、狭い道をトロトロ走っていてもせかされることもなく、広い所でゆっくり抜いて行く。こちらの方が申し訳ないくらいで、車が多いとこっちも遠慮して道を譲る。交差点でもこちらが優先道路を走っていれは、ゆっくり待ってくれる。ところが首都圏が近づくと車の運転が荒っぽくなってくる。頻繁にクラクションを鳴らされたり、狭い道で無理な追い越しをされたり、優先進路を走っているのに目の前を横切って行ったりマナーの悪い運転手がしばしばいる。それに加えて信号が多い。それまでブレーキをあまりかけなかったのが、首都圏に入ったらブレーキの連続で中々進まない。おまけに渋滞している道路が多く、自転車でもまきこまれて忍耐が必要。

 自転車修理とバッグ購入で出費
 3回のバンクを除いて車体のトラブルはなかったが、東京の直前でフロントキャリヤと電灯が壊れる。東京に着いたら近くの自転車屋さんで直そうと気楽に考えていたがそう簡単にはいかなかった。
 娘の家(世田谷区北沢)の近くの自転車屋さん2、3軒に行って みるが、どこもツーリング車は置いてないし修理もできない。あわてて電話帳を見て、大きそうな自転車屋さんに電話する。20軒以上かけるがどこもダメ。今はマウンテンバイクが主流で、ツーリンーグ車はどこにも置いてない。たまたま通りがかったロードレーサーで練習中の人に聞くが知らないという。どうしようかと思案していると、さっきのロードレーサーが引き返してくる。「サイクル誌にツーリンク車専門店が載ってるよ」と親切に教えてくれ、さっそく本屋さんに行き、サイクルスボーツ誌を購入する。本を見てツーリ ング専門店に電話すると、3件目にやっと修理できるところを見つける。
 武蔵野市吉祥寺にある東京サイクリンクセンターというお店だ。小さなお店だが、旋盤など工作機械がそろっていて、ゼファ−というツーリング車のメーカーでもある。社長の板倉さんがすこい人で、ヨットで太平洋を横断したあの堀江さんが、足漕ぎヨットで太平洋を横断した時の足漕ぎ部分を作った人だ。天皇の乗る自転車も作っているらしく、その人にあった最良の自転車をオーターメイドで作ってくれる。
 話の好きな人で、自転車のことや旅のことを話しだすと止まらない。重心のバランスや、荷物の積み方などアドバイスをいただき、フロントバックとサイドバッグを購入し修理を頼んで、次の日に自転車を取りに行く。甘くなっていたブレーキやギヤも直してもらい、運転が楽になる。しかし、46365円と思わぬ出費。

   つかの間の休日 娘たちとお台場へ
 東京ではゆっくりするつもりだったが、自転車屋さんさがしと修理で1日半かかってしまい、生活と健康を守る会の本部へ行ったり、共産党の中央委員会へ行ったりしてけっこう忙しかった。
 10月28日(日)は娘たちとお台場へ、電車に乗って遊びに行く。なかなかきれいな所で、お洒落な店がたくさんある。若い人が多く、おっちゃんは場違いな感じ。娘のすすめで流行りの足裏マッサージをしてもらう。少し痛いが気持ちよく、足がスッキリする。
 マッサージ代も食事代も「お父さんは失業中だから」とみんな娘たちが出してくれる。京都の病院に勤めている長女はともかく、東京で働きながら定時制高校を卒業した次女は、8万円の家賃を払いながら、親の援助もうけず一人で生活しているので大変だろうと思う。次女の家で4泊して相当な出費だと心配するが、「貯金もあるし、家計簿もつけているので大丈夫。お父さんは目標にむかってがんばって」と逆にされる激励される。あとで名古屋から3万円を次女に送金する。娘にばかり負担はかけられない。

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