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熱い想いを語るトーク・トーク 15

     写真家中淳志さんの写真展と講演会に参加して

 
10月4日加茂町にあるNPO法人夢街道国際交流子ども館で、写真家中淳志さんの写真展と講演会が行われた。中さんには大変失礼な話だが、写真よりも、今アフガンはどんな状況になっているのか、そこで人々はどんなふうに生きているのかに興味があって参加させていただいた。しかし、そこはさすがに素晴らしい写真家。展示されている一枚一枚の写真が力を持って見る者に迫ってくる。特に子ども達の写真は印象的。
 「アフガン・バーミヤンレポート=逆境に生きる=」と題された講演の前半は、タリバンの破壊を免れた壁画や仏教遺跡をどのようにして撮影したのかという臨場感たっぷりの話。高さ30m・40mというような石窟の壁面に竹のはしごを繋いで登り、幅30cmほどの通路を命がけで渡りなどという話を聞くと、高所恐怖症の身としてはそれだけで眩暈が起きそうになってしまった。そんな話を聞いているとさっき見た写真がまた違った様相を持って迫ってくる。
 講演の後半は、現地の人々の様子。特に子ども達が1クラス120人ほどで教科書やノートもない中で学んでいる様子や、そういう学校にさえいけない多くの子ども達がいること、飲み水のないキャンプへ移動させられて汚れた農業用水でも飲まなければ生きていけない事、地雷での事故が絶えない事など「一体なぜ」と心痛むものがあった。病院の状況も同様であった。
 話の最後に「たくさんの正義」ということを中さんは話された。マスコミを通じて流されるアメリカや日本政府サイドの情報だけで世界を見ることの危険性をきびしく指摘されていた。
 今、中東を巡る情勢やアメリカの対イラク戦略(それはアメリカの世界戦略でもあるのだが)を考えるとき、中さんの指摘と、何よりも今日聞いたアフガンの人々の姿をリアルに思い描きながら、戦争反対・世界の平和の実現のために自分にできることをやっていかねばと強く思わされた。(M)


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