区議会だより

2010年第2回定例会

2010年 第1回第3回第4回



【小島和男区議】

  1. 保育施策の充実について
    1. 希望する乳幼児が全員入所できるようにするために認可保育園の増設のための用地確保など必要な手立てを講じること。とくに南千住東部地域の待機児解消のために、年度途中でも旧子ども園の施設などの活用をすること
    2. 仮称第三東日暮里保育園の建設にあたっては、保育園設置の最低基準を守るだけでなく、より充実する方向で建設計画を進めること
    3. 「地域主権」の名のもとで、保育園設置最低基準廃止することに区長として反対の態度を表明し、保育環境を充実させること
  2. 福祉施策の充実について
    1. 重度障害者の永住型ケアホームを区として設置すること
    2. 生活保護法の立場で、保護の申請を受け付けること。法の精神に立って職員の研修を行い、接遇の改善を行うこと
  3. 区民の医療と健康増進について
    1. 訪問調査も行い、実情を踏まえて資格証明書の発行を止めること。とくに低所得者世帯については、ただちに国保証を交付すること
    2. 国保料の際限のない値上げに歯止めをかけるために、国庫負担を従前に戻すこと。都区の一般財源の投入強化も検討すること
    3. 都に補助制度を活用して小児用肺炎球菌ワクチン・子宮頸がんの予防接種補助事業を荒川区として実施すること
  4. 日暮里・三河島地域の街づくりについて
    1. 三河島駅前北地区再開発の拠点開発型事業を見直し、地域住民参加型の街直しに切り替えで狭隘な道路の改善、防災広場の確保などの街づくりを進めること
    2. 老朽化した日暮里駅の紅葉橋の補強と建て替え計画を策定すること
    3. 日暮里駅前地下駐輪場の定期利用の無料化を実験的に実施すること
    4. 日暮里区民事務所裏の区の用地については、繊維問屋街を訪れる買い物客のための休憩室や地元の繊維生地などを活用したミニファッションショウが楽しめるスタジオなどを設置し、繊維問屋街活性化を推進すること
  5. 産業対策について
    1. 商店街街路灯のLED化について都の補助制度を活用し、都補助の不足分を区が補助して促進すること
    2. 区内の事業所データベースの更新を抜本的に強化するとともに、その活用方法を再構築すること
  6. 官製ワーキングプアーを改善するために
    1. 荒川遊園地で働く下請け労働者の雇用保険や社会保険加入状況の実態調査を行うこと
    2. 公契約条例を制定すること
  7. 特別支援教育の充実について
    1. 不足している都立特別支援学校を増設するよう都に働きかけること
    2. 近隣する王子や墨田の学校などで入学が増え続け、学校が過密な状態となっている状況を改善するために、都立の特別支援学校を荒川区に誘致すること

《質問》

 私は、日本共産党区議団を代表して7項目の質問を行います。
 鳩山前内閣は、昨年の総選挙で掲げた民主党の公約を次々と投げ捨て、国民怒りの包囲のなかわずか八カ月で退陣に追い込まれました。6月8日に菅内閣が誕生しましたが、普天間基地は、辺野古への移設で日米合意をした鳩山前政権を引き継ぎ、小沢前民主党の政治とカネの問題でも、辞任でけじめがついたと幕引きをはかるなど鳩山内閣の看板は変えたものの中身は鳩山政権と変わりません。日本共産党は、新しい政治の実現を求める国民の願いをさらに前進させて、国民が主人公の新しい政治実現のために全力を挙げて奮闘します。
 今、不況が長引いて区民生活は一段と厳しくなっています。住民に最も身近な地方自治体である荒川区として、住民のくらしと命を守る対策を強化することが、いっそう求められると考え、次の7項目について質問致します。
 私たちは安心して働ける保育環境を整える必要性とその緊急性を繰り返し申し上げてまいりました。今年も新年度の保育園入園「不承諾」が270人以上となってしまいました。
 定員が埋まっていない他の保育園の紹介や認証保育園、保育ママなどで対応し、現在の待機児は少ないと言いますが、就職をあきらめたり復職出来なかった方もいます。このための精神的なダメージを受け体調を悪くしてしまった方もいます。
 せっかくの入園内定者のうち、第二南千住保育園では0才児で辞退者が5人もでたといいます。毎日のことで自宅からの通園距離、通勤のアクセス、保育時間など条件が合わなかったようです。
 やはり、身近な所に認可保育園が必要です。とりわけ人口急増地域は希望が増えることは予測可能なことです。保育ママや認証保育園でつないでいる方も来年は必ず認可保育園にと待機しているのです。来年も同様のことが起きないよう、早め早めの対策がどうしても必要です。北区では6月の議会に3億4千万円の補正予算を提案し、来年4月開設で公立保育園の定員を176人増やす緊急対策を打ち出しました。
 4月で待機児が110名(9割が1才児)を超えた事から3つの保育園の改修しての定員増、旧小学校校舎幼稚園跡地も活用して012歳児園を設置するとのこと。しかも民間任せではなく、全て北区が直営で責任を持つそうです。
 鉄道弘済会や認証保育園の誘致、東日暮里3丁目の保育園建設など区の頑張りは分かります。しかしそれだけではやはり間に合わないこと、当局も何とかしたいと思っているはずです。もう一歩踏み込んで、来年度の保育需要を明らかにし更なる認可保育園の増設緊急対策、待機児解消の手立てを講じること。特に汐入地域は待ったなしです。旧汐入子ども園を使う政策転換を決断し、年度途中からでも開設していただきたい。保育士を集めればすぐ出来ることです。是非ともお願いしたい。区の見解を求めます。
 4月から新園舎に移った南千住保育園(南千住6丁目)やはり狭い敷地に200名定員の保育園、3階には120名の学童クラブ…使い勝手の悪さがあるようす。園児の保護者から『雨の日の園庭側からの通園は大変。庇が狭いので、タオルを敷くなど保育士さんもご苦労されています』とご意見もいただきました。私も見学に行ってまいりましたが、給食調理も配膳も大変、オール電化だからと言っても調理員がすれ違えない狭さでは…2階のホールで多数の園児のお昼寝光景はすごい…学童の子どもが昼ね中に階段を上がってくる騒音は大丈夫…このスペースと園児数で子育てサロンまで出来るか…と感じました。
 また2階、3階の避難救助袋のことです。一番良いのはやはり砂場がクッショになる西尾久保育園のような避難用すべり台の設置です。しかし南千住保育園は、定員と敷地面積から無理だった、最初から念頭になかったのかもしれません。しかしこれは実際には使えないと思います。消防法上の言い訳で後からつけただけのように思います。
 東日暮里3丁目に建設予定の保育園について、慎重な検討が求められるのではないでしょうか。開設間もない都内の保育園では、設計事務所と保育士が、図面を見ながら意見を出し合い、何度も話し合いと手直しを行って実施設計を決めたと言います。
 1才2才のグループ分け保育を考えたトイレの場所、保育室やホールの床暖房、天井は子どもの声を吸収する材料を使う。子ども、保育者・登降園時の保護者の導線を考えた工夫、安全で快適にすごせるような配慮がアチコチにあり、問題なくスムーズに保育が開始されたようです。
 保育需要との関係で大型保育園になるだけに、最低基準を守れば良しとするような考えではなく、それを上回るより良い保育環境となるよう見解をお伺いします。
 次に地方主権改革の目玉としてだされているのが保育園の設置に関わることで、地方自治体をしても看過できない重大な問題が含まれています。
 最低基準の緩和は、もともと規制緩和で参入が許された営利目的の事業者が要求してきたもので、民主党政権の地方主権論とあいまって、これまでに増して推進が加速してしています。「地方に委譲するだけで引き下げるわけではない」と言い訳しますが、現行の最低基準自体が南千住保育園に200名どころではなくもっと園児を増やしても良いような極めて低い水準なのです。防火や避難経路の確保も外されて、今でも心配な安全基準が曖昧にされることになります。
 以上の点から「地域主権」の名のもとで、国の保育園設置最低基準の廃止することに区長として反対の態度を表明し、荒川区の保育環境をさらに充実させるべきと思います。区長の見解をお伺いします。

《答弁》

【区長答弁】
 保育施設の増設についてのご質問にお答えいたします。
 私は、次代を担う子どもたちが明るく健やかに育つ環境を整え、子どもたちを大切にする地域社会を構築していくことは、基礎自治体の最も重要な責務の一つであると考えております。
 このため、区長就任以来、子育て支援施策の充実を区政の最優先課題の一つと位置づけ、子育て支援部を創設し、様々な新規事業の実施に全力で取り組んでまいりました。
 南千住地域における保育施設の整備につきましても、南千住保育園の移転や汐入こども園の本設園開設など、認可保育園の大幅な定員増や新たな認証保育所の開設、保育ママの増員によって、保育供給量の拡大に努めてきたところでございます。
 さらに、来年四月、南千住駅前に開設を予定している私立認可保育園の整備を支援するとともに、旧南千住五丁目ひろば館に認証保育所を誘致・開設し、二十五年度には、東日暮里三丁目に認可保育園を整備し、待機児童の解消を図ってまいる所存でございます。
 区といたしましては、子育て世代の方々が安心して子どもを預けて働くことができ、また、保育が必要な子どもたちが質の高いサービスを受けられるよう、保育サービスの充実に努めてまいります。

【子育て支援部長答弁】
 保育施策に関するご質問のうち、まず始めに(仮称)第三東日暮里保育園に関するご質問にお答えいたします。
 (仮称)第三東日暮里保育園の建設につきましては、昨年度に基本設計を行い、本年五月に議会にお示ししたところでございます。
 基本設計に当たりましては、保育室にゆとりを設けるとともに、子どもたちがのびのびと元気に走り回れるスペースを確保するなど、最大で二百人の定員を設定しても余裕のある設計としております。
 今後、実施設計に当たりましては、子どもたちが快適な環境の下で質の高い保育を受けることができるよう、詳細に検討を加えてまいる所存でございます。
 次に、最低基準の廃止についてのご質問にお答えいたします。
 認可保育所の最低基準につきましては、昭和二十三年に国が認可保育所の設置、変更に当たって遵守すべき基準として定めたものであります。
 全国一律である基準を廃止し、地方自治体の裁量で基準を定めることができるようにすることによって、とりわけ待機児の多い都市部において保育供給量を拡大し、待機児童の解消を図るため、現在、児童福祉法の改正案が国会において審議されております。
 区といたしましては、今後とも国の動向を注視してまいりたいと考えております。

《質問》

 次に障害者対策についてであります。
 旧母子寮跡地に、重度障害者のケアホーム、入浴サービス、日中の生活支援の場などの施設が設置されることは一歩前進です。重度障害者のケアホームは、宿泊期間は最高で6年間、期間が過ぎれば転居が必要です。障害者自立支援法では、重度障害者の永住型の住まいの場を確保については、規定がないために、区も重度障害者の永住型の住まいが必要なのか実態の把握もされていません。しかし、親なきあとの障害者の住まいとして終の棲家確保は長年の強い要望です。現在、多額な資金が必要な重度障害者の永住型の入所施設は区内で一か所 5名定員に止まっています。重度障害者の永住型ケアホームを区として設置すべきです。区の見解をお伺いします。
 次に生活保護行政についてであります。
 荒川区では、今年3月末現在、生活保護世帯は、4471世帯。10年前の同時期では2518世帯でしたから受給世帯はもうすぐ2倍になる勢いです。生活保護の相談件数も10年前に比べて年間で800件も増えています。
 生活保護行政の充実が求められていますが、実際には生活保護の申請で相談に行ったが要保護状況でも申請を受け付けてもらえない。なかには財布のなかまで調べられ、持っている額と言っている金額が違うと言われて帰され、死んでも二度と保護課には行きたくないとの声も出されています。
 生活苦の方が、最後の命綱としてやっとの思いで保護課に足を運んでいる立場をしっかりと理解して、相談者の立場に立って相談に応じることが必要です。
 また生活保護受給が増えるなか、今年度、職員を増やしましたが保護課のケースワーカー職員ひとり当りの受け持ち99・8世帯と国の80世帯を大きく上回っています。受け持ち件数が多くて生保受給者の相談にじっくりと対応できない状況もあるのではないでしょうか。生活保護課として処遇困難ケースなどについて集団的に問題解決にあたる援助を強化することが必要です。
 生活保護法にそって、生活保護の窓口への相談で、要保護状況にある方については申請を受理すること。また職員の研修を強化して接遇の改善を行うべきです。見解をお伺いします。

《答弁》

【福祉部長答弁】
 重度障がい者の永住型ケアホームの設置についてのご質問にお答えいたします。
 区では、町屋六丁目のハイツ尾竹跡地を活用して、重度または重複障がい者などの生活の場となるケアホームを中心に、短期入所事業や、日中一時支援事業等を実施する障がい者地域生活支援施設の平成二十四年四月の開設を目指し、整備を進めているところでございます。
 障害者自立支援法におきましては、ケアホームの認定期間が基本的に三年とされておりますが、住み慣れた地域で、一生涯安心して暮らすためには、このケアホームに加えて、終の住みかとなりうる施設が区内に必要であることは、認識いたしております。
 新たな施設を整備するにあたりましては、新たな用地の確保や運営形態の決定、さらに、区の財政負担などの課題がございます。
 こうした課題はありますが、区といたしまして、区内における重度障がい者が安心して生活することができる施設の整備につきまして、検討をしてまいりたいと考えております。

【福祉部長答弁】
 生活保護についてのご質問にお答えいたします。
 生活保護制度は、憲法第二五条に規定する「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という理念に基づき、生活に困窮するすべての国民に対し、必要な保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長する制度でございます。
 区におきましては、区民からの生活保護の申請にあたりまして、生活保護法の精神に基づき、来庁される区民の方々の切実な声に耳を傾け、真摯に受け止めるとともに、申請者の状況に応じた、適切な保護に努めているところでございます。
 また、職員の生活保護制度の理解を深めるために、新任のケースワーカーを対象に、制度の基本的な知識に加え、多様な相談や面接業務等にも的確に対応できるような研修を実施しております。
さらに、中堅やベテランの職員に対しましても、都や特別区の実施する様々なケース事例を学ぶ研修等にも、積極的に受講をさせております。
 区といたしましては、今後とも、生活保護法の精神に基づき、相談者の立場に立った接遇に努め、適切な保護を実施してまいります。

《質問》

 次に医療の充実についてであります。
 荒川区の国民健康保険料滞納世帯は、今年4月現在で28.7%、ほぼ3割近くに上っています。また、1年以上保園料を滞納して国民保険証を取り上げられている世帯が依然として800世帯近くいます。もともと、収納率を上げるためとして「懲罰」的に1年以上の滞納者から国保証を取り上げ、窓口10割負担の資格証明書の交付が実施されてきました。しかし2008年度国民健康保険料の収納率は、81.98%、前年度比5ポイント近くも低下しています。毎年値上げされ、高すぎる国民健康保険料、払いたくても払えない、高い窓口負担、受診抑制の悪循環が区民にどういった影響を及ぼしているのか、ほんとうに心配です。区は、資格証交付の理由について、納付相談の機会を確保するためなどとしてきました。資格証交付世帯は減らず、実際には訪問もせずに来るのを待つだけです。これでは、何の解決にもならなりません。
 そもそも国民健康保険の加入者は、中小業者や年金暮らしの高齢者が中心で後期高齢者医療制度の世帯を除くと約半数が加入しています。最近では、非自発的理由で解雇された労働者も増えているはずです。行政として滞納世帯、とりわけ資格証明書交付世帯の実態をキチンとつかむことが求められます。命に関わる問題としての認識を持つべきです。
 大半が、払いたくても払えない世帯です。資格書の交付を止め、国保証を発行すべきです。国会で長妻厚生労働大臣は、「払えるのに払わないということが本当に証明できた場合以外は慎重に取り扱っていただきたいということをお願いをしている」と答弁しています。少なくとも、資格書交付世帯のなかで低所得者層はわかるはずです。そうした世帯に直ちに国保証を交付すべきです。お答え下さい。
 また高い保険料の最大の原因が国庫負担を1984年の約50%から2007年までに25%に引き下げたことにあります。国に対して国庫負担を従前の50%に戻すとともに、都区の一般財源投入の強化についても検討すべきです。お答え下さい。
 東京都は、今年4月から小児用肺炎球菌ワクチン・子宮頸がんの予防接種助成事業について、市区町村が事業を実施する場合に2分の一の補助制度を開始しました。すでに、杉並区や渋谷区で助成制度を始め、中央区でも子宮頸ガンについては、8月から全額補助事業をスタートさせることになりました。
 小児用肺炎球菌ワクチンは、41カ国で国の定期接種、26カ国で公的助成制度ワクチン接種を実施。また子宮頸ガンでも26カ国で公的助成制度が実施され、多くの国で定期接種が行われています。しかし、我が国では大きく立ち遅れています。国の対策強化が必要させるために地方自治体から声を上げて行くことが求められています。荒川区として都の助成制度を活用して事業実施に早期に踏み切るべきです。見解をお伺いします。

《答弁》

【福祉部長答弁】
 資格証明書の発行についてのご質問にお答えいたします。
 国民健康保険制度におきましては、被保険者間の公平性と制度の安定性を確保するため、保険料を支払うことが出来ない特別な事情がないにもかかわらず保険料を滞納している被保険者には資格証明書を発行し、償還払いにより給付することとされております。
 なお、災害や盗難、病気や負傷、世帯主が事業を廃止又は休止した場合などの特別な事情がある場合には、資格証明書を交付しないこととしております。
 資格証明書につきましては、納付相談の機会を作ることが目的であると考えており、まず有効期限の短い短期証を発行し、督促状や催告通知を送付するとともに、保険料徴収嘱託員が訪問調査をするなどの対応を行った後、それでも納付相談に応じていただけない世帯に発行しているところであります。
 また、低所得者の方につきましても、訪問調査や納付相談で実情をお聞きすることにより、保険料の減額や分割納付、徴収猶予といった制度を活用するなど、個々の状況に応じたきめ細かな対応を図っているところでございます。

【福祉部長答弁】
 国民健康保険料についてのご質問にお答えいたします。
 国民健康保険法は、昭和十三年に制定されて以来、給付内容や給付割合、また制度の安定化のための公費負担割合など、様々な変遷を経て現在に至っております。
 本年五月に医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律が公布され、国保財政の充実や事業運営の広域化に係る内容が盛り込まれるなど、今後、国民健康保険制度については、大きく変わることが想定されるところでございます。
 区といたしましては、こうした動向を注視し、公費負担割合などの財政支援について、必要があれば国や都に対して、意見や要望を述べていく所存であります。
 また、国民健康保険特別会計への一般財源の投入のあり方につきましては、現在、二十三区として統一保険料方式を採用し、国民健康保険事業を運営していることから、引き続き二十三区におきまして、検討してまいります。

【健康部長答弁】
 ワクチン接種の補助事業に関するご質問にお答えいたします。
子宮頚がんワクチンは、十二月から発売開始されたばかりで、任意接種の位置づけとなっており、ワクチンに対する正しい知識を普及啓発していくことがまず必要である、と考えております。
 区といたしましては、今後区民に対する普及啓発を十分に行い、接種費用の助成について検討してまいります。
 小児用の肺炎球菌ワクチンは、今年二月に国内で発売が開始されました。区といたしましては、他の自治体の動向や、国に設置された予防接種部会での定期接種化に向けた検討の動向を見守ってまいります。

《質問》

 日暮里駅・三河島駅周辺の街づくりについてであります。
 荒川区は、日暮里駅から成田駅から36分、首都東京の玄関口になる日暮里駅とひぐらし再開発を中心に交通結節点として「ウエルカムタウン・ニッポリ」をめざすとし「日暮里自体の活性化と新たな刺激によって地区の産業やコミュニテイーなどが培ってきた歴史の上に新しい可能性をつかむことになる。」と唱い、「日暮里駅前再開発を東京東部のリーデングプロジェクトで、山手線にランドマークが出現」としてきました。当時の完成予想図をみると広場に人が溢れています。
 すでに日暮里駅前の3棟の再開発ビルが完成しています。
 先日も3つの再開発ビルを見て回りました。ステーションガーデンタワーで広いスペースの商業用テナントで営業する関係者は、開設した1年目は順調だったが、2年目になって前年の2割減の売上げ、高いテナント代を引き続き払えるか心配。またある方は、テナントは、不動産業など会社が多くなり、商業施設が少ない。しかもテナント料が高いためにテナントが空くことが多く何回も店が変わるなど日暮里駅に降りても、行ってみたいという魅力に欠けていると言います。
 この時期に、計画中の三河島駅北地区再開発は、日暮里駅前の再開発ビル3つ分に相当する広いエリアですが、前年度に、三河島駅前北地区の再開発地域にある旧真土小学校跡地を学校や企業を呼び込むための調査を三百万円かけて実施。成果はありませんでした。
 日暮里駅に比較しても乗降客が少ないJR三河島駅前北地区再開発で賑わいといってもなかなか見通しが立たないのではないか。また数多く住宅が予定されることになるが完売ということにならないのではないかなどの率直な意見も聞かれます。
 これまでの総事業費447億円、補助金130億円となった日暮里駅前の再開発は失敗だったことは、今や区議会共通の認識であり、区内全体でも260億円もの税金が投入された区内の駅前再開発についても良かったのだろうかと疑問視する意見が大半を占めています。だとするならば、多額の税金投入が必要になる今後の区内の駅前再開発に、メスを入れる必要があるのではないでしょうか。
 災害時のことを考えると狭隘な道路の改善は必要な地域です。三河島駅前北地区の大規模再開発は見直しを行って、地域住民参加型の街直しに切り替えて住宅の共同化や公園、防災広場の確保などを進めるべきと思いますが見解をお伺いします。
 次に日暮里駅にかかわっていくつかお伺いします。
 日暮里駅の西口のエスカレーターと北口のスロープを早急に設置するようJRに働きかけるべきです。区の見解を求めます。
 老朽化した日暮里駅の紅葉橋は、老朽化で底が抜けてしまう状況であり、いつ事故があってもおかしくない状況です。緊急に補強工事を行うこと。また、橋の建て替え計画を策定すること。区の見解を求めます。
 日暮里駅前地下駐輪場については、いまだに定期利用は今年5月末で1100台に529台にとどまっています。西地区の再開発ビル地下にある商店利用のための駐輪場の利用調査を私も行ってきましたが、178台の駐輪スペースに、134台利用、75%の高い利用です。地下ですから階段もあります。しかし区の地下駐輪場のような自転車利用をはかるためのエレベーターや階段の上り下りの補助機械などは設置されていません。それなのに利用者が多いのは、料金が無料になっているためではないでしょうか。
 せっかくの日暮里駅前地下駐輪場が高い料金で空いたままという状況を改善し、利用促進のために定期登録すれば一時利用も無料の対象にすることも合わせて定期利用料金を無料化の実験を行うこと。
 次に、日暮里区民事務所裏の区の用地活用についてであります。
 日暮里区民事務所に接する裏の土地428ヘーベイを区は、昨年、一昨年と2年かけて購入しています。日暮里区民事務所は、築30年で耐震補強も行っていますので、当分は建替えの予定がない状況のようです。
 地元の繊維問屋街の活性化を求める要望が出されています。区としても日暮里繊維問屋街活性化策検討委員会を設置し昨年3月に報告書が作成されました。このなかで、ファッションミニイベントの開催、飲食・休憩スポットの確保、アンテナショップなどが必要だと提案されています。繊維問屋街活性化のために日暮里区民事務所の建て替えに提案内容を取り入れること。同時に、建替えまで仮設での施設開設も含め、この土地を有効に活用すべきと思いますが、区の見解をお伺いします。

《答弁》

【都市整備部長答弁】
 三河島駅前北地区に関するご質問にお答えします。
 三河島駅前北地区の再開発事業は、荒川区の都市計画マスタープランにおいて、日暮里拠点の中に位置づけられており、日暮里の拠点性を高める上からも重要な事業であると認識しております。
 本地区では、地域の権利者で組織する再開発組合による事業を予定しており、この再開発組合は、区をはじめ関係機関や周辺住民の意見を聞きながら計画を立案し街づくりを進めていくもので、まさに住民主体の街づくりを実現しているものであります。
 また、道路の拡幅や広場の整備などにつきましては、防災性の向上や地域の活性化の視点から、これまでの再開発事業と同様に事業の中で実施してまいります。
 区といたしましては、今後も、駅前拠点にふさわしい街づくりを進めていきたいと考えております。

【土木部長答弁】
 日暮里駅南口に架かっている紅葉橋の補修と架け替え計画に関するご質問にお答えいたします。
 紅葉橋については、平成十九年度に橋の現況調査を行ったところ、老朽化による安全上の問題があることが判明したため、架け替えに向けた検討を進めております。
 架け替えにあたっては、解決すべき課題もございますが、今月中には、JRと現地での立会調査を行い、できるだけ早期の架け替えに向けて取り組んでまいります。

【土木部長答弁】
 日暮里駅前自転車駐車場の利用促進のため、利用料無料化の実験を行うことにつきまして、お答えいたします。
 平成二十一年第一回定例会におきまして、同様のご質問をいただいており、繰り返しの答弁になるとは思いますが、区立自転車駐車場の利用料設定にあたっては、受益者負担の原則を基本にしつつ、南千住・町屋・日暮里の区立三施設間における利用料のアンバランスを生じさせないことが重要な視点であると考えております。
 また、区の自転車駐車場は、平成十八年度から指定管理者制度を導入し管理運営を行っておりますが、利用料は指定管理者の収入となっております。
 したがいまして、ご提案の利用料無料化の実験を現状において実施することは難しいと考えております。利用率を向上させるというご提案の趣旨は理解できますので、今後とも、定期利用者拡大に向け、指定管理者とも十分協議してまいります。

【総務企画部長答弁】
 日暮里区民事務所の隣接地の活用に関するご質問にお答えいたします。
 当該地周辺には、多くの観光客や買い物客で賑わう日暮里繊維街があり、用地の有効活用は、地域の活性化に寄与するものと考えております。
 また、当該地と日暮里区民事務所との一体的な整備を図ることで、より充実した施設とすることが可能となっております。
 今後とも、区議会をはじめ、地元など、区民の皆様のご意見を十分にお伺いしながら、有効な活用策を検討してまいります。

《質問》

 いま地域経済の柱となってきた区内中小商工業者は、かつてなく深刻な事態に直面しています。
 区内商店街は、地域経済とともに地域コミュニティーの中心として重要な役割を果たしてきました。しかし、規制緩和による大型小売店舗の無秩序な出店により区内でも、区内商店街の衰退が深刻になっています。二〇〇七年商業統計調査速報では、過去3年間で区内の小売店舗は、392店舗減少、減少率も11%で23区平均を上回っています。当然、商店会運営も大変厳しい状況にあり、商店街街路灯の維持も大きな負担になっています。わが党区議団は、商店街街路灯への電気代補助の増額を要求し、その後他会派からも要求の声が上がり、大幅な補助増額が実現しています。それでも電気代や設備の維持費など大変です。この際街の明かりを消さないためにも、エコにも配慮したLED電球への転換を東京都の補助制度に加えて、区としても補助制度をつくり促進すべきと考えがえます。お答え下さい。
 2008年に実施した工業統計調査では、区内製造業の減少数、率とも全都最大となってしまいました。さらに、出荷額、付加価値額などの指標も大幅な減少です。このままでは、区内のものづくりの集積、基盤が喪失しかねません。
 産業振興基本条例を制定した区として、正念場を迎えています。
 まず第一歩として、現状の区内企業の実態をリアルタイムでキチンとつかむことです。わが党は、以前からものづくり振興の基礎として区内企業のデータベースをつかみ活用することを求めてきました。
 今回荒川区は、中小企業経営実態調査を実施しました。結果は、ぜひ今後の産業振興施策に生かしていただきたいと思います。結果と合わせて重大なこともわかりました。調査対象事業所は、区の登録企業から製造業、サービス業など5502事業所から無作為抽出した1400事業所です。アンケートの回収は、約60%。未回収554の内訳が重要です。休廃業が154、区外移転42、所在不明175などです。区の持っているデータの約3割近くが実在しないのです。企業データの更新は、3人の企業相談員が個別に回って更新しています。これでは、対策を立てる間に、対象企業が消えてしまうことになりかねません。企業相談員の増員などで丁寧ね更新作業を続けることが大事です。同時に、企業情報は、せめて1年ごとに更新すべきです。
 また、データベースについても事業概要、設備、得意分野、主要製品など蓄積し、企業間の情報交換、新製品開発、共同開発、異業種交流などすすめる上の最新情報を発信するなど活用について再構築すべきです。お答え下さい。

《答弁》

【産業経済部長答弁】
 商店街街路灯のLED化に対する区の補助についてのご質問にお答えいたします。
 商店街街路灯をLED照明に換えることは、環境にやさしく、商店街の電気料金の負担軽減にもつながるので、区としても支援していきたいと考えております。
 こうした認識のもと、22年度の予算編成の際には、LED化を促進するため、部内において都の補助制度に上乗せする補助制度の必要性も検討し、都の補助制度に関心を示していた商店街の意向を非公式にお聞きしたところでございます。しかし、その時点では、街路灯のLED化を具体化したいとする商店街がなかったため、新規補助制度の導入の検討を見送ったところでございます。
 区内の商店街には都と区の従来型補助を受けて電飾看板をLED化したところもございますので、地球温暖化対策をはじめ、環境問題に取り組む意欲のある商店街を区として後押しするような支援策について、引き続き検討してまいります。

【産業活性化担当部長答弁】
 区内の事業所データベースに関するご質問にお答えいたします。
 区では、区内企業の情報をデータベース化した「地域産業情報システム」を構築し、平成元年度から運用しています。このシステムには、企業名、所在地、主な事業品目やサービス、加工技術、機械設備、区施策関連データなど多岐にわたる情報が記録され、企業相談員の巡回相談と連動して受発注先の開拓、技術情報の提供等に活用されています。
 本システムは、平成十七年に全業種に対応したより汎用性の高いシステムに変更し、本年一月にはデータベースの格納情報の鮮度を上げるため、データベースの閲覧、更新作業を、システム専用パソコンから庁舎配置パソコンに変更し、企業相談員の巡回相談に併せて更新作業を行っております。
 本年二月に公表された「平成二十年工業統計調査報告」によれば、荒川区では平成十七年から平成二十年の三年間に五百四十七事業所が減少しています。その後のリーマン・ショックに端を発した経済危機により、更に事業所数は減少しているものと考えられます。
 区としましては、今回実施した「荒川区中小企業経営実態調査」のアンケート送付先のうち、廃業や所在不明等で回収不能となった事業所の実態把握をまずは早急に行い、データベースの格納情報の鮮度を向上してまいりたいと考えております。また、区内企業の情報を企業相談員、区職員間でも今まで以上に共有し、新たな施策の構築、技術・経営相談、受発注の斡旋などの企業支援に有効に活用してまいりたいと考えております。

《質問》

 荒川遊園や自然公園などは、荒川区の特色ある公園として区民や近隣区のみなさんからも親しまれており、貴重な財産としてそれぞれの持ち味を生かして今後とも子どもたちやファミリー層の気軽な遊び場、緑の中でのウオーキング場所としてさらに充実させていくことが区に求められています。
 しかし、この間、民間活力の導入や官より民へという掛け声のなかで、指定管理や民間委託をすすめましたが、結果は、過当競争や低価格落札が相次ぎ、重層的な運営の問題点やワーキングプアの拡大、企業経営の危機、区民サービスの低下を招く状況です。
 荒川遊園は、ACCを指定管理者にしたものの実態は、株式会社根岸鉄鋼なのかKCAなのか運営主体もあいまいで、さらに再委託をし、清掃を請け負っていた東宝クリンサービスは昨年破綻しましたが、象徴的です。清掃業務の落札価格は950万あまりで、通常なら予定価格の1200万円程度を確保しないと、赤字覚悟、賃金を抑えても限界があり、自転車操業のもとで破綻したようです。ビルメンテや同様の委託業種にかかわる事業者の多くが似たり寄ったりの事態のようです。
 荒川遊園の遊具の運行や清掃、窓口業務を受託しているKCAは、昨年度、雇い止めをめぐって現在、雇用の継続を求める裁判も行われているようです。一方、KCAは、新年度に新たな人員募集の広告をだしています。これを見ますと時給850円、830円で高校生も可となっています。
 さかのぼって、数年前に遊具の運行をしていた、明唱ネットワークの時期には、時給が895円で高校生は不可でした。時給が45円違うと年間委託費では数百万円の違いになります。個々の職員の年収180万円前後の不安定な労働実態です。自治体の貴重な財産であり、区民の憩いの場が、これで安全で、よりよいサービスが提供できるのか、区も直営化して責任を明らかにすることになっていますが、この機会に、公園の充実のために必要な措置を講じることを求めたいと思います。
 その前提として低落札調査を行って、適切なサービスの点検が必要ですし、また、現場の官製ワーキングプアを放置しない対策が必要です。
(1)そこで、荒川遊園で働く下請け労働者の雇用保険や社会保険加入状況の実態調査を実施して頂きたい。
(2)あわせて、現場の労働者の必要な賃金水準の確保などを担保するための公契約条例の制定を再度求めます。

《答弁》

【土木部長答弁】
 荒川遊園地で働く労働者の社会保険等の加入状況の実態調査について、お答えいたします。
あらかわ遊園は、指定管理者であります荒川区地域振興公社が管理運営を行っており、遊戯施設の運営や動物飼育などの専門的な業務については、個別に委託契約を行っているところであります。
 荒川区地域振興公社は、委託業者の募集・選定を行う際、法令遵守を条件としているため、委託業者に従事している職員の社会保険等の加入状況につきまして、改めて実態調査を行う必要はないと、報告を受けております。

【管理部長答弁】
 公契約条例の制定に関する御質問にお答えいたします。
 区の発注する公共工事や業務委託の契約においては、その業務が適正な労働環境の下に行われ、確実な履行と良好な品質の確保を図ることが求められていると認識しております。
 区では、これまで、入札・契約における透明性や競争性などの確保を図りつつ、過度の低価格競争による労働条件の悪化等を防止するため、入札時に支払賃金の内容を確認するための積算内訳書を添付させることとしたほか、最低制限価格や低入札価格調査制度を導入し、的確な運用に努めてまいりました。
 それらに加え本年四月からは、委託業務に従事する従業員に対する賃金不払い等の事実が認められた場合に、契約解除の措置や労働者の雇用条件等の調査を実施できるよう、標準契約条項の見直しも行っております。
 区といたしましては、今後も他自治体の事例なども参考にしながら、受注事業者に労働関係法令の一層の遵守を求めるため、必要な取組について検討してまいりたいと考えております。

《質問》

 特別支援学校の充実についてであります。
 現在、都立特別支援学校の小学部、中学部に区内の児童生徒は、60人。高等部については、知的障害者が、王子と墨田の高等部に36名が在籍しています。
 先日、都立墨田特別支援学校に行ってきました。養護学校のときには、児童生徒は少なかったようですが、特別支援教育に移行して一人ひとりにきちんとした教育を実施するようになって児童生徒数が多くなっています。そのために、学校が手狭となり、敷地内に教室を増設したり、特別教室も普通教室としも活用するなどでご苦労されていることが良く分かりました。
 東京都特別支援教育推進計画が5年前に策定されましたが、児童・生徒の大幅な増加にもかかわらず、新たな学校建設が行われないまま教室不足が増加の一途をたどっており、昨年度で都立特別支援学校では小学部、中学部、高等部の合計で700教室が不足しています。
 西川区長は、障害者対策には熱心で障害者の雇用の促進を始め、障害者の程度に応じた施設の増設など取り組んできました。私たちも一定評価しています。
 都立の特別支援学校は、区の所管ではありませんが、ほんらい身近なところに施設は必要であり、各区に一か所は分校も含め設置が必要なのではないでしょうか。
 学校利用している児童生徒の立場になって、東京都に特別支援学校高等部の増設を求めること。都立特別支援学校を分校も含めて区内誘致を都に働きかけるべきと思いますが、区長の見解をお伺いします。

《答弁》

【教育部長答弁】
 都立特別支援学校の増設等に関するお尋ねにお答えいたします。
 特別支援学校は、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、または身体虚弱者を含む病弱者に対して、幼稚園、小学校、中学校または高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上または生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とした学校であります。
 現在、都立校に関しては、小・中・高等学校をあわせて五十五校が設置されております。
 また、在籍者数におきましては、知的障害特別支援学校の増加が顕著になっており、平成十八年度の五千六百九十五人に対しまして、平成二十一年度は七千百三十九人となっております。
 荒川区への誘致を含めた増設を働きかけるべきとのご質問でございますが、既に東京都では、平成十六年に「東京都特別支援教育推進計画」を策定し、平成二十五年度までの十年間に亘る長期計画の中で特別支援教育の充実を図っております。この計画を推進する中で、学校の増設に関しましては、これまで、特に在籍者の増加が著しい知的障害特別支援学校について新たに2校の整備を行ったところでございます。
 更に東京都では現在、平成二十三年度から二十五年度における実施計画を策定中であり、知的障害のある児童・生徒の増加に対する取り組みとしましては、地域バランスに配慮した教室の確保等が計画化される予定であるとのことであります。
 区といたしましては、こうした東京都の取り組みを注視してまいりたいと考えております。

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2010年第1回定例会

2010年 第2回第3回第4回



【相馬堅一区議】

  1. 格差と貧困を拡大する市場原理主義に対抗する施策を荒川区政に具体化するには、国政との緊張関係と決意が求められるが、認識を問う
  2. 区内が丸ごと中心市街地の商業砂漠になることを防ぐ対策について
    1. 無秩序で連続的な大型店出店に対する区の基本的な見解を聞く、また、クラスター論による区内流通・小売業への支援策をどう考えるのか、本気の取り組みを求める
    2. 産業経済部と商業振興に関する体制の強化を行い、連携して、商店街、振興組合に専門コーディネーターの配置を支援してはどうか
  3. 区民の住宅支援と高層ビルなどの家具転倒防止対策への支援について
    1. 区営・区民住宅など公的賃貸住宅の収入基準と家賃設定が実態から逸脱しており、家賃設定など見直して空き家対策も検討すべき
    2. 木造密集地域での地区計画について、公的住宅を組みこんだ計画とすべき。また、都型ケアハウスなども参考にしてはどうか
    3. 市街地整備指導要綱に防災力強化マンション認定制度を盛り込み、合わせて地震時の横揺れの家具転倒防止助成制度を検討し区内事業者の協力を得て実施すること
  4. 教育環境の条件整備について
    1. 少人数学級をすすめる立場で施設の制約がある学校それぞれで整備方針を持つこと
    2. 年度途中の児童・生徒数の増加に対して少人数対応を行えるように準備すること
    3. 不登校対策、保健室登校などに養護教員をはじめ教員加配を手厚く行うこと
    4. 学校現場からの小破修理、施設改善要望を区内業者の仕事づくりの観点も含めいっきに予算化してはどうか
  5. 南千住東部地域の子育てと街づくりについて
    1. ふれあい館型のコミュニテイー施設は、高齢者と乳幼児・児童のそれぞれのニーズを満たしきれない。児童福祉法に基づく子どもの城、地域児童館の設置を検討すること
    2. 保育園の定員緩和に歯止めをかけ、改善を図る必要性について見解を問う
    3. 年度途中でも保育園を増設すること。旧南千住5丁目ひろば館を利用できないか
  6. 非常勤職員、委託業務、指定管理施設でも結婚・出産、生活できる賃金の保障を
    1. 非常勤職員の賃金引上げにいっそうの改善を求める。年2回程度の付加報酬を別途支給することを検討すべき。正規職と同等の業務については、常勤職への転換を図るように決断すべき
    2. 非常勤の育休についても年度を越えた取り扱いを可能として、復帰希望が必ず実行される仕組みとすること
    3. 官製ワーキングプアをつくらないために公契約条例を制定すること
  7. 特養ホーム増設にともない要介護4・5、胃ろうの方の入所を可能にする条件整備が求められる。重度者の入所支援の助成を行うこと

《質問》

 政権交代後の国会論戦に国民は失望しています。自民党、民主党、攻守所を変えたものの、相変わらず政治と金に明け暮れ、…小沢氏の政治団体が買い込んだ不動産がいつのまにか小沢氏個人名義になっていたり、鳩山首相の庶民の想像を絶する金銭感覚と脱税、政治資金報告の法令違反に対する、無責任と説明不足は許せるものではありません。同時に責める側の自民党もこれまでの反省に立っているとも思えず、国民にとって、結局何も変わらないと思わせる光景です。
 今回の政権交代は、構造改革の痛み、弱者を痛めつけ、ガマンを求める経済政策に対する国民の怒りが、二大政党の一方の民主党に託された選挙でした。民主党は、それまでの構造改革推進から、対抗軸を切り替えてコンクリから人間に、農村を廻り、子ども手当を公約し、国民の支持を加速させました。
 政権交代は、国民が政治を動かす実体験として歴史的な前向きな一歩であったと思います。しかし、新政権は、地方主権をいいながら、保育園のナショナルミニマムを切り崩す規制緩和をさらにすすめ、公約であった、後期高齢者医療制度の廃止も、障害者支援法廃止も、派遣労働法の抜本改正も先送りにしています。はでな仕分け作業は分かり易かったものの、国民が望んだ変化は不発の状況です。
 西川区長は、所信演説で神野直彦氏の唱える、市場権利主義、競争社会より、協力社会をという、主張をご自身の思いと一致するとされています。多くの部分で神野氏の主張と共感する点も「私」も少なくありません。
 日本共産党区議団を代表した今回の質問は、いくつかの切実な問題について、るる提案や基本的な認識、その対策を伺うわけですが、そのひとつひとつが、保守政治がもたらしてきた市場権利主義やアメリカ言いなりの規制緩和、競争社会による痛みや傷から発生していることであります。そこで、第一に区長に伺います。
 民主党政権になっても止まらない、格差と貧困を拡大する市場原理主義に対抗する施策を荒川区政に具体化するには、国政との緊張関係と高い決意が求められると考えるものです、その基本認識を伺います。

《答弁》

【区長答弁】
 相馬議員からお尋ねをいただきまして、なるほど、こういう点は反省しなければいけない点もある、こういう点はもっと深く対応しなければならない、と率直に思うところが数点ありました。しかし、ほとんどは、私とは全く見解を異にするご質問であって、例えば、今のご質問のほとんどは、行政サービスの質を上げるためには、もっと非常勤職員を正規化しろとか、施設を増やして、施設は無人ではできないので増員しなければならない、配置転換ではなくて、今いる人たちは今いる人たちで採用しながら、ということに論旨はなるんだろうと思います。それがいわゆる格差社会の是正やワーキングプアを是正することになるというなら、それも一つの方法ではあると思いますが、一体誰がその方々の人件費を担うのか。納税というこの限られた税率の中で、それ以外にも社会保障費を負担する方々に対して、それらを黙って受け入れるということの工夫をしないで、ただ公務員の数を増やしていくということが正しい道なのか、ということも率直に思います。この辺については見解の相違ということでありますから、予算委員会等でもお話をしたいと思います。
 ただ、商店街の問題についても、率直に言って、私どもの力ではどうしようもないこともあることはご理解いただいていると思います。しかし、そういう中で、お触れになりませんでしたけれども、確かに統計上二百億の売上げが減っているということは事実です。一方で、品揃えが見事にできている大型の大量販売店に対して、賛成している人は何も言わないですよね。反対している人は、商店街の方々は、いろいろなことをおっしゃるんです。だけど、便利でいいね、だから荒川区に越してきたという意見も当然あるはずなんです。それについては全く不問に伏して、マイナスの面だけをあげつらっていくということで議論になるのか、私どもは違うんだろうと思います。
 例えば、プレミアム付きのお買い物券は、厳しい財政の中から、二回にわたって二千万円の補助をさせていただきました。これによって定額給付金制度が機能して、大きく売上げが伸びたということも間違いない事実であります。それについては、相馬さんは何も触れられないでいますけれど、そういうこともいろいろあるわけでございますから、少しずつ努力していきたいと思います。
 ご指摘の、競争原理がすべてというやり方で格差が広がっている、辛い人が増えている、ということは紛れもない事実だと思います。このことについて、国との緊張関係をしっかり持って対応していけということは、言われるまでもなく、地方分権を拡大する意味で、自らの人脈を使ってでも、言うべきことは言っていきたいと思っております。どうぞ実現可能なご批判をいただきたいと思っております。
 一方で、何度も申し上げますが、ご指摘の私たちが気付かなかったことについても今日は教えていただく機会がありました。感謝申し上げます。一所懸命やります。

《質問》

 南千住西口再開発ビルが竣工し、店舗も順次開店し始めています。牛丼松屋、魚道場という大型チェーン店も開店。即、近隣の地元店への影響が心配です。また、一階の店舗「床」がいまだに5つ、他の階も含め空きがあります。駅前ひろばが整備されると一等地になるデニーズの二階やじゃんぐる保育園がはいっていた床も空いたままです。また、ララテラスでもユザワヤが転出、パン屋さんが16日でモンファブリも西新井に転出、その他5店舗以上が転出のようです。中町通りやジョイフルも年々さみしさを拡大しています。こんな中で区役所裏のバリュースパーの出店によって近隣は大きな影響を受けています。南千住6丁目にライフが区内最大規模4600m2で出店を計画し、区内全域をみても今後も小台の島忠、西尾久のオリンピックが続くことになります。地域商店がどんな事態になっていくのか、疲弊した街並をさらに加速させることは明瞭です。
 それだけでなく、大型店同士の過当競争によって、例えば、京成やヨーカ堂、ライフそのものが数年ご撤退する可能性もあります。百貨店や儲かっているマックなどが戦略的に移転、撤退する状況をありあます。90年台前半の日米の構造協議、94年の大店法の規制緩和以来の商業調整を放棄した結果が今日の姿です。
 地域経済と地域文化を守るには、対処療法だけでなく、大量生産、大量消費の流通形態から身近なところで住民生活に根ざした、生産と商品づくり、の住民合意を模索することが大切だと思いますし、そういう方向に、現状がいつか転換せざるを得ないととも思います。
 そこで伺います。現在のような(1)無秩序で連続的な大型店出店に対する区の基本的な見解をお聞かせ下さい。また、年来の区長の主張でもあります。内発的な発展論としての、クラスター論による区内流通・小売業への支援策をどう考えるのか、お聞かせ下さい。地域経済と暮らしの文化を守る至難の問題ではありますが、本気の取り組みを求めたいのです。
 また、産業振興センターの設置をふくめ場所と人的体制の構築に期待を寄せたのですが、それは、どこにいったのでしょうか、いずれにしても(2)産業経済部と商業振興に関する体制の強化を行い、連携して、商店街、振興組合に専門コーディネーターの配置を支援してはどうか、見解を伺います。

《答弁》

【産業経済部長答弁】
 大型店出店についてもご質問にお答えいたします。
 荒川区に大型店が相次いで出店していることは、区内商店街のみならず、近隣の地域環境に与える影響も大きいものがございますので、区として大変憂慮しているところでございます。
 区長も触れましたとおり、現在の法律の枠組みの中では、大型小売店の出店を需給調整の観点から規制することはできないとされております。区では、大型店の出店が、周辺の地域環境に与える影響を事前に把握し、その対応策を協議することができるよう、大規模小売店舗立地法に先駆けて「大規模商業施設の出店に伴う地域環境保全のための要綱」を制定し、対応しております。今般のライフ南千住店の出店に際しまして、閉店時間をさらに繰り上げる、すなわち営業時間の短縮の、動きが出てきましたのもこうした取組が一定の成果をあげたと言えるかと存じます。
 一方、商店街におきましても、大型店にはない、店主の顔が見える、地域住民に愛される魅力あるお店づくりのための自助努力が必要であります。こうした努力をしている商店街には、区といたしましても、中小企業診断士などの専門家を派遣し、指導・助言をする制度も実施しておりますが、現在、モノづくりの分野で成果をあげております産学連携も有効な手段であると存じます。商店街に対しましても、昨年度連携協力の協定を締結した山形大学工学部の実績のある教授等を中心に、戦略的な活性化策について相談及び指導を依頼していく考えでございます。

【産業経済部長答弁】
 次に、産業振興に係る体制の強化に関するご質問にお答えいたします。
 区では、商業振興施策を積極的に推進するため、平成十六年度には、これまで産業振興と観光振興を一つの課で所管していたものを二つの課に分割して、産業振興とりわけ商業振興を中心とした組織に特化し、二十年度には商業担当の職員を増員したほか、空き店舗対策や仕入れの検討等の事業の実施の際には複数の中小企業診断士を参加してもらうなど、体制を充実・強化してきています。また、十九年度には、区長を本部長とする商店街ルネッサンス推進本部を設置し、全庁をあげて商店街振興に取り組んでいるところでございます。
 また、商店街活動が活発に行われ、賑わいのある商店街を目指すためには、核となり、商店街の会員をまとめていくリーダーやそれを支える人材の育成が必要であると考えており、商店街の活性化について専門的な知識・経験を有するエキスパートやアドバイザーを派遣し、商店街活動へのアドバイスや指導など支援を行っているところでございます。今後もこの制度が十分活用されるよう商店街にさらに働きかけ、区内商店街の活性化に努めてまいります。専門のコーディネーターの配置につきましては、こうした取組みが商店街に浸透した後に、商店街側の意向等もお聞きしながら検討してまいります。

《質問》

 次に、生活の基本としての住宅についてであります。収入に対する住宅費負担の限界や市場原理で住宅を確保することができる層の所得水準について、公営住宅法改正の  年までは、自民党政府もいっていの基準をもっていました。持ち家では年収の5倍程度でローンや家賃など住宅費負担は、おおむね収入の2割以下を目安として、都営住宅など公営住宅は、所得階層の低いほうから当初33%を対象にしました。それを昨年4月には、25%とし、所得制限を月20万から15万6千円にしました。都営住宅の応募倍率が区内でも100倍、120倍という高倍率を引き下げるために、都営住宅をつくるとういう当たり前の対策をとらず、逆に、応募者の制限を行ったのです。
 いま国民の実態は、ワーキングプアが広がる下で、生活費はもとより、住宅費の負担には到底耐えられない青年が独立も結婚の希望も持てない、6月12月にはボーナス時のローン支払が滞り、破綻しても、受け皿の低廉な賃貸住宅は、ありません。あるいは、仕事と住宅を一気に失う状況に対しても、有効な対策を打てないでいます。
 そして、公営住宅法の基準が下がった分、その上の所得者を対象とするトミン住宅などの応募対象者の所得基準が下がったのであります。
 どういうことか、ツインタワーなど区民住宅もそうですが、これまで所得20万円以上でないと申し込めないのが、今度は、15万6千円から申し込めるのです。しかし、どうやって、15万6千円の所得から10万も12万もの設定の家賃を払えるのですか。もう住宅政策の整合性も失われています。
 法律が変わったからと区民住宅の申し込み基準も区はそのまま横引きで変更しています。しかし、これで、家賃が高くて空いているトミン、区民住宅が埋まるはずもありません。政策的関与が必要な弱者にまで、国民の生活の基本の住宅分野を市場原理に委ねたことの影響は深刻であります。
 そこで伺います。(1)、区営・区民住宅など公的賃貸住宅の収入基準と家賃設定が実態から逸脱しており、家賃設定など見直すべきでなはいでしょうか、強く求めます。また、区民住宅など所得実態にたった検討を行い、空き家改善にも役立つよう対策をとるべきだと思います、見解をうかがいます。
 また、(2)、木造密集地域での区民の命を守る耐震補強や道路整備とともに地区計画をつくって、延焼防止などに役立つようにと一定の事業化などをしていますが、実際の住宅の更新などは、道路にかかって建て替えるもので、共同化などはなかなか進みません、高齢者や弱小権利者は、とても、建て替えや耐震補強にお金をかけられないのが実態です。そこで地区計画に住み替えや家賃補助なども組み込んだ公的住宅建設を組みこむべきと思います。そのための事業手法を検討していただきたい。また、都型ケアハウスなども参考にしてはどうでしょうか。見解を伺います。
 ひとたび地震に見舞われた場合、木蜜地域の家屋や家具の倒壊、転倒とともに、超高層ビルの横揺れによる、家具の転倒や家具の空中移動による、深刻な影響を当該のマンション管理組合や居住者に区としてパンフレットなどもつくり危険性を徹底し、その対策を支援すべきであります。これからつくる住宅と既存のマンションについても、命を守る「防災力強化」に取り組む住宅については、区が認証するなど促進をはかることを求めます。
 あわせて、(3)市街地整備指導要綱の改正も行うこと。横揺れ家具転倒防止助成制度を検討し区内事業者の協力を得て実施すること。を求めます。

《答弁》

【都市整備部長答弁】
 まず、住宅に関するご質問についてお答えいたします。
 区営住宅及び区民住宅の収入基準は、法令により定められているところでございます。
 また、使用料につきましては、区営住宅は、法令により、その算定方法が定められておりますが、区民住宅につきましては、近隣の民間住宅の家賃水準等の変動に伴い、必要に応じて、不動産鑑定評価を行い変更できることとなっております。
 区といたしましては、来年度に、不動産の鑑定調査を実施し、近隣の民間賃貸住宅の家賃水準等を把握し、区民住宅の使用料の検討を行う予定でございます。
 また、区では、今年の一月から区のホームぺージにおいて、空き室情報と間取り図が閲覧できるよう充実を図ったところであり、今後は、他の公共賃貸住宅の情報提供サイトから区民住宅の情報が得られるようにする等、これからも空き室対策に取り組んでまいります。

【都市整備部長答弁】
 次に、地区計画に関するご質問にお答えします。
 地区計画は、道路・公園等の公共施設や建築物の建築等に関し必要な事項を定め、民間事業者や一般の地権者等の建築行為を規制・誘導し、地区の特性にふさわしい形態を備えた良好な市街地を目指すものであります。
 荒川区におきましては、木造密集地域において、これまで南千住一・荒川一丁目地区、荒川五・六丁目地区の二地区において、避難経路の確保と建築物の高さ制限や敷地面積の最低限度などの規制を定めた地区計画を策定しております。
 ご指摘の公的住宅等を地区計画に定める場合は、住民の合意と、事前の用地確保や土地利用上の方針の決定が前提となることから、極めて難しいものと考えております。

【都市整備部長答弁】
 次に、防災力強化マンション認定制度に関するご質問にお答えします。
 この制度は、耐震・耐火性能の確保や災害用資機材の確保など、ハードソフト両面の広範な事項に関する基準を設定し、災害に強い良質な民間マンション整備を誘導するために設けられたものであります。
 区といたしましても、多くの区民が住むマンションの災害対策として、建物の安全性の確保や被災時の生活基盤の確保は、大切なことと認識しております。
 ご指摘の認定制度につきましては、現在、区議会等からの様々な要望を受け、市街地整備指導要綱の見直しを進めておりますので、この中で、検討してまいります。
 また、家具転倒防止に関する周知や助成制度につきましては、これまでの経緯も踏まえ、関係部署とも協議を行いながら検討してまいります。

《質問》

 次に教育環境の条件整備について伺います。
 社会の弱者への配慮の欠如は、大人たちの生活をひどくゆがめ、それは、子どもたちに、増幅しています。
 議会の準備を含めいくつかの学校を同僚議員とともに、訪問する時間を頂ました。ある学校では、不登校の生徒が各学年複数いること。保健室に隣接している相談室には、複数の机があって、ここに不登校を脱して通学している子どもたちがいること。現実の姿として、ショックでもありました。しかし、保健室登校も文部科学省調査でも中学は、半数以上の学校が経験しているようです。これらの子供たちを現場の教職員のみなさんが、丸ごと受け入れて、対応し、養護教諭だけでなく、担任などが、時間を決めて子どもに接する要にしているようです。
 子供たちの貧困や痛みが現に地域にも社会にも存在しています。大変ですが、学校という場が、丸ごと受けれ痛みを和らげ、学びの場として、生きる力をはぐくむ、場合によっては逃げ込める場でもあってほしい。と思います。
 そんな子供たちに手厚い予算を組むことは、国も自治体も責務だと思います。荒川区は外国人対応のハートフル事業や臨床心理士のカウンセラーの巡回や今年は、不登校児の訪問を行う、学校ケースワーカーなどを児童相談所などの経験者も受け入れる予算も組んだようです。
 また、学期の区切りが違う外国から日本では年度途中にあたる8月9月に多くの子どもが外国から転入する小中学校も大変だが、いってい人数がいればハートフル事業の派遣なども行っています。
 これらの努力は、さらに充実が必要です。学校現場にとって、これらの条件整備の基本は、少人数学級の実施と教職員の増員であります。年度途中に41人学級になるような事態が諏訪台中や汐入小などで起きており、瑞光小でも来年度は、5年生でわずか1人、二人減るために、3クラスから2クラスに減りかねない学校も見受けられます。都教育委員会は、遅ればせながらやっと、来年度小1プロブレム、中1問題などの対策として教員の加配に踏み切りました。本当に第一歩として歓迎すると共に、区がしっかり、さらに前に進める立場にたっていただくことを求めます。
 さらに、実際に少人数学級に踏み出そうとしたときに、特別教室などをつぶしながら、抽選までして他学区からも受け入れるなかで、施設そのものが、制約がある学校が少なくありません。すぐにもぶつかる問題として、(1)少人数学級をすすめる立場で施設の制約がある学校それぞれで整備方針を持つこと。を強く要請します。
 また、諏訪台中やその他の学校でも(2)年度途中の児童・生徒数の増加に対して少人数対応を行えるように人の加配含め準備を求めます。
 さらに、(3)不登校対策、保健室登校などに養護教員をはじめ教員加配を手厚く行うこと。
 今回学校訪問した中で、建て替えや大規模改修が必要な学校も少なくありませんでした。例えば、瑞光小などは、調理室をはじめかなり思い切った改善が必要です。また、ひぐらし小の体育館の天井のはがれや諏訪台中の床などなど、あげればきりがないかもしれませんが、主事さんが、苦労を重ねてがんばっていることで長持ちされているのもすくなくありませんが、この経済状況で地域の工務店や大工さんたちも仕事が減少していることも考えあわせて、思い切って(4)学校現場からの小破修理、施設改善要望を区内業者の仕事づくりの観点も含めいっきに予算化してはどうか。見解を伺います。

《答弁》

【教育委員会事務局次長答弁】
 今後の学校施設の整備方針についてお答えいたします。
 区立小中学校における学級編制は、法に基づき一学級四十人を上限として行っておりますが、今後、少人数学級に対応した学級編制基準が導入された場合には、施設面で課題が生じる学校が出てくる可能性も想定されるところでございます。
 つきましては、今後とも国や都の動向を注視しつつ、各学校における今後の学齢人口推計等も踏まえ、諸課題を整理したうえで、適切に対応してまいりたいと考えております。

【教育委員会事務局次長答弁】
 次に、年度途中における児童・生徒の増加に対応した少人数指導についてのご質問にお答えします。
 各学校の教員配置数は、四月七日の時点における児童・生徒数により決定されます。したがいまして、年度途中に児童・生徒数の増加への対応として教員を増員することは制度上困難でございます。
 しかし、児童・生徒に確かな学力をはぐくむためには、きめ細かい指導が大切であり、少人数指導は重要な指導法であると考えております。
 そのため、本区におきましては、すべての小学校の算数、中学校の数学と英語において、習熟度別学習を推進しており、基礎学力の確実な定着と個性の伸張を図っております。さらに、クラスの児童数が三十名を超える学校では、小学校一・二年生の算数及び小学校一年生の国語で少人数指導を実施できるよう、区は独自に非常勤講師を配置しております。

【教育委員会事務局次長答弁】
 次に、不登校対策の教員加配についてでございますが、学校はすべての子どもたちが毎日元気に登校し、安心して学べる環境を整えることが何よりも重要でございます。とりわけ、不登校傾向のある児童・生徒に対しては、教育相談担当教諭を中心とした校内の教育相談体制を充実させていくことが大切であると認識しております。
 教員の定数等につきましては、東京都公立学校教職員定数配当一般方針等により定められており、ご質問の教員の加配は困難でございます。
 そこで本区では、区独自の取組として、臨床心理士等の専門家による支援の充実を図っております。今年度は教育相談室の臨床心理士を三名増員いたしまして十三名とし、区内小・中学校全校に週一回の巡回相談を可能にするなど、各校の教育相談体制の支援に努めてまいりました。また、来年度より、社会福祉士等の資格をもつ「スクール・ソーシャル・ワーカー」を教育相談室に配置し、学校だけでは問題の解決が困難なケースにつきましても、関係諸機関と連携を図り解決することができるよう、学校への支援を充実させてまいりたいと考えております。
 今後につきましては、不登校に対する校内体制についての研修内容を充実させ、担当する教員の資質向上にも努めてまいる所存でございます。

【教育委員会事務局次長答弁】
 次に、学校の施設改善にかかるご質問でございますが、教育委員会といたしましては、子ども達が快適に過ごせる学びやすい教育環境を整備する観点、また、建物をできるだけ長く使ってまいる観点から、計画的に施設改善を行うことは、大変重要であると認識しております。
 このため、幼稚園、小学校、中学校を合わせ、例年、九億円から十億円もの多額の施設整備予算を計上しているところでございます。執行に当たりましては、トイレ、校庭などの大規模改修は、改修計画を作り、順次実施しております。
 また、学校からの施設改善要望につきましては、緊急性を判断し、優先順位を付けた上で、改修を行っているところでございます。さらに、こうした工事は、原則として、区内事業者に発注しておりますので、区内経済の活性化の視点も十分踏まえて実施しております。
 施設の老朽化に伴い、手を入れる必要がある箇所が増えていることにつきましては認識しておりますが、今後とも、予算を計画的かつ効率的に執行し、必要な改修を実施してまいる所存でございます。

《質問》

 南千住東部地域の子育て支援についてです。
 保育園が足りない、区立南千住第2幼稚園の3才も抽選。墨田区、葛飾区の幼稚園にまでバスで通う状況。ふれあい館の幼児タイムも過密です。ファミリー世帯がマンションを購入して至近距離の学校や保育園に当然入れると思って転入してきたものの、その希望が打ち砕かれた方の切実な声も聞こえます。
 保育園の増設や南千住区立幼稚園の復活、ふれあい館の増設など繰り返し申し上げてきました。
 また、実体的には、汐入地域の中で保育も完結するのでなく、家庭支援センターの相談事業や保育園などの子育て交流事業その他、幼稚園、ひろば館などの各種の親子参加型の事業などをあらかわ子育て応援サイトやキッズニュースをみて、地域を飛び越えて尾久方面まで出かけているグループなども有るようです。また、保育園の地域解放や日常的にも保育ママが通ってきていたり、汐入子ども園と保育園3園などで交流なども一部行われていたり、プールもない認証園のこどもたちに場合によっては、プール使用の便宜や行事の交流などもされているようです。
 地域の子どもたちは、家庭であっても保育園であっても、しかも公立・私立・認証園を問わず、あるいは、幼稚園も区外、区内であってもひとりひとり、その条件にかかわらず、大切に育まれなければなりません。
 そこで是非考えたいのは、ふれあい館の内容です。さかのぼれば、児童館と老人福祉館をコミュニテイー施設としてひろば館と名づけて運営する計画です。当時、児童館は幼児タイムなどの事業がまだ発展途上だったかもしれません。学童中心だとすると午前中などの施設の効率的な活用について問題にされてました。しかし、高齢者と子どもたちの利用を合同で行う施設としてひろば館をたちあげ、さらに、いまは、ふれあい館として面積は拡大しました。が体制は、いくらか拡大するものの、児童が多ければ、高齢者も身の危険を感じるような状況、子供たちは、高齢者と一緒でたまにはいいですが、両方とも、欲求不満になるような状況です。
 特に、汐入ふれあい館は学童保育に一時100人以上も館内を駆け回り、高齢者も大変で汐入学校内学童も増設。幼児事業もその需要に応えようとすると施設面も十分検討されたものではありません。
 そこで、(1)ふれあい館型のコミュニテイー施設は、高齢者と乳幼児・児童のそれぞれのニーズを満たしきれない。ことを、再認識して、児童福祉法に基づく子どもの城、地域児童館の設置を検討すること。を求めたいと思います。
 つぎに、保育園に希望して入れない状況は、どんな理由をつけても容認されるべきではありません。さらに、小泉政府などは待機児ゼロを叫びながら、100人定員のところに、とうとう、25%増しの入所緩和とそれを定員に反映させて、さらに、その25%増しの入所につなげる対応を続けてきました。何故、保育園建設に国費をつけないのか、東京都がそのような中で、先取りした保育園設置の規制緩和、認証制度は、民主党政府に逆流入して、最低基準を地方限定的といいながら崩壊させようとしています。
 区は、緊急事態のもとで昨年度は認証保育園を年度途中にも誘致して指数20の常勤父母の待機児対策をとるとしていましたが、実現できませんでした。今年は、3月に20定員で汐入の町会のみなさんの協力もあって一園誘致することになりました。鉄道弘済会による保育園建設も軌道に乗ったようです。一方で、南千住保育園の建て替えは、園庭をつくれず、200人を超える定員を想定しています。仕事に復帰したい、就労しなければならない父母の実態は切実ですが、合わせて、100人定員のところに、137人入ることの限界についても、しっかり、認識すべきと申し上げたい。
 建て替えた南千住保育園は3階の学童保育含めれば、施設内に最大300人を超える子供たちがいる施設です。それでも、国の設置基準には、なんら抵触しない。これが地方分権でしょうか。万が一の、地震や火災時に、避難に万全を期すためにも、300人が一時集合する避難ひろばとして、お隣の児童遊園でまかなえるのか、その他の対応を検討されているのかなど、不安は尽きないのです。
 そこで(2)保育園の定員緩和に歯止めをかけ、改善を図る必要性について見解を伺います。
 (3)年度途中でも保育園を増設すること。旧南千住5丁目ひろば館を利用できないか。これもお答え下さい。

《答弁》

【子育て支援部長答弁】
 南千住東部地域の子育てと街づくりに関するご質問のうち、まず始めに、地域児童館の設置についてのご質問にお答えいたします。
 区では、区民の質の高い活動を促進し、世代間交流のできる多目的地域コミュニティ拠点の整備を目指して、平成十六年以降、ふれあい館の開設を進めてまいったところでございます。南千住東部地域では、汐入ふれあい館に続き、本年四月には、南千住駅前ふれあい館が開設いたします。
 ふれあい館は、地域コミュニティ施設であると同時に、児童福祉法に定める児童福祉施設である児童館として位置付けられており、児童の健全育成の場として、乳幼児から学齢児、中高生に至るまで、多くの子どもたちに利用されております。
 また、ふれあい館ならではの取組として、「じぃじ・ばぁばとあそぼ」や「地域文化祭」、「ふれあい館まつり」などの世代間交流事業が各施設で実施されております。
 区といたしましては、子どもたちが地域の方々と交流し、温かく見守られながら健やかに成長できますよう、今後とも、それぞれのひろば館やふれあい館が独自の特色を活かしながら相互に連携・協力し、児童事業の推進に努めてまいります。

【子育て支援部長答弁】
 続きまして、保育園の定員弾力化に関するご質問にお答えいたします。
 定員の弾力枠の活用につきましては、増大する保育需要に対応するため、設置基準の範囲内で、保育サービスの質を維持しつつ施設の有効活用を図る観点から順次実施してきたものでございまして、待機児を解消するために効果的かつ適切なものと考えております。
 次に、保育園の増設についてのご質問にお答えいたします。
 荒川区では、これまで、認可保育園の新設や分園設置、既存施設の大改修により大幅な定員増を図るとともに、認証保育所の誘致開設等により、保育サービスの充実に努めてまいりました。
 今後におきましても、南千住地域の待機児対策として、南千住保育園の大幅な定員増、南千住駅前の財団法人鉄道弘済会による認可保育園の開設支援や認証保育所の誘致、保育ママの増員など、保育供給量のより一層の拡大に努めてまいる予定でございます。
 ご質問にございました南千住五丁目ひろば館の活用策につきましては、売却も含めて全庁的に検討してまいることとしてございますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

《質問》

 次に非常勤職員、委託業務、指定管理施設でも結婚・出産、生活できる賃金の保障をです。
 この問題は、まさに、不正規雇用を当たり前とする構造改革の現在進行形にたいする取り組みです。これを地方自治体が克服ししないといつまでたっても、非正規雇用とワーキングプアの社会的な弱者を容認する社会しか生み出しません。地方財政を運営する中で荒川区だけ正規化できるのか?そう区長が自問自答することはわかります、しかし、正規職員1570人、臨時職員250人、非常勤600、再雇用、再任用230人その他派遣  人47の区施設の業務委託と指定管理で働く人が約1000、その他、関連労働者は    人います。
 西川区長と当局は、野尻さんを非常勤の学芸員から総括主任にし、そして、任期付き職員として待遇改善の道を開きました。現在の制度の中では、それは改良の道であったと思います。しかし、正規化して、荒川区でしっかり、研究し、地域に役立っていただきたい。と考えれば、十分ではありません。
 学校給食の栄養士さんで都費職員と同じ責任と労働が課せられ、16年も継続して役割を果たしているのに、あるいは、ひろば館でも図書館でも、臨床心理士のカウンセラーのみなさんが、他に正規があれば職を求め、荒川区から去っていく現実の中でまた新人を募集する、こんなことがまともだといえるでしょうか。正規雇用の拡大を求めるものです。この問題で社会的転換の先頭にたつことが、協力社会の第一歩であるとも言えるのではないでしょうか。
 そこで最低限、(1)非常勤職員の賃金引上げにいっそうの改善を求めます。年2回程度の付加報酬を別途支給することを検討すべき。正規職と同等の業務については、常勤職への転換を図るように決断すべき。
 今回非常勤職員のみなさんの待遇改善と育児休業について改善策を打ち出し、マスコミにものっていますが、育児休業については、年度をまたがった育児休業を認めるべきであります。例えば正規なら抜けた間他の人を雇えますが、非常勤は、一年雇用の建前で育休を単年度の中だけしか保証しないとすれば、一度お休みしてしまえば、次年度の継続雇用ができず、結局、非常勤職員さんの出産は失職という道しかのこされず、子どもを生む権利も内というのは、どう考えてもおかしいでしょう。
(2)非常勤の育休についても年度を越えた取り扱いを可能として、復帰希望が必ず実行される仕組みとすること。を求めます。
(3)官製ワーキングプアをつくらないために公契約条例を制定すること。関連労働者は、直接把握できるのものだけでも5000人前後でしょうか、地域経済に影響は少なくありません。指定管理や業務委託に際しても受託企業が変わっても、円滑な業務を維持するためには、雇用は継続することが必要。実際にそのような状況が区の事業の中にも少なくなく見受けられる、東宝クリンなどの例もある。しかし、ダンピングや過当競争で入札を行った場合に、受託企業は、単に、人件費に引き下げをおこなうケースが少なくない、これに最低限歯止めをかけるルールをつくることなど、荒川区版の最低賃金ルールなどを行うことは、このかん非常勤職員の待遇改善にも踏み出した精神を生かすべきではないか、区長の見解を伺います。

《答弁》

【管理部長答弁】
非常勤職員の処遇の改善に関するご質問にお答えいたします。非常勤職員制度のこの度の見直しでは、職層を従来の三層制から六層制に拡充いたしましたが、これは、処遇を一層改善することを狙いといたしました。ご質問の、ボーナスを付加報酬として支給することについては、制度上困難な課題があると考えます。しかしながら、更に処遇を改善することにつきましては、法制度の在り方等を十分見極めつつ、引き続き検討してまいりたいと考えております。続きまして、非常勤の職を常勤に転換すべきとのご提案についてですが、より効果的な執行体制を実現していくとの観点から、非常勤職員が担いうる職務については、今後とも非常勤職員の活用を進めてまいりたいと考えております。

【管理部長答弁】
 次に、非常勤職員の育児休業に関するご質問ですが、今回の育児休業後復帰制度は、現行の法制を前提としつつ、勤務成績が優秀で、育児休業後には仕事に戻りたいと考える非常勤職員が、事実上職務に復帰できるようにしようとする取組でございます。非常勤職員の復帰の希望が実際に実現できる制度として運用してまいります。 [管理部長答弁]最後に、公契約条例の制定に関するお尋ねにお答えいたします。公契約条例については、いくつかの自治体で導入が図られておりますが、今後、具体的な運用が行われる中で、その実効性がどう図られるかを注視してまいりたいと考えております。区といたしましては、新年度の契約においては、労働関係の法令等の遵守を一層求めるため、法令違反がある場合には、契約解除等をも視野においた強い是正措置が取れるよう、契約条項の改正を図るなど、工夫を重ねてまいります。

《質問》

 次に特養ホーム増設にともない要介護4・5、胃ろうの方の入所を可能にする条件整備が求められています。
 感染症対策などが求められ、施設側からも胃ロウの受け入れが難しくなっているが、新施設こそ、建設に当たって、この条件については、区として、人的措置などなんらかの支援を行うことを表明して、事業者に協力を求めること。また、既存の施設でも重度入所と胃ロウの方の入所を可能にする支援を求めます。

《答弁》

【福祉部長答弁】
 特別養護老人ホーム入所条件等についてのご質問にお答えいたします。
 区では、特別養護老人ホーム入所待機者の減少を図るため、南千住六丁目と町屋七丁目において、新たな特別養護老人ホームの整備を進めております。これら二施設の開設によって、入所待機者の内、特に入所の必要性が高い要介護四又は五で、自宅又は介護療養型医療施設で待機されている約二百名の方の入所が可能になるものと考えております。一方、区では、これまで、毎年一回、入所待機者の実態調査を実施し、要介護度など本人の状況や介護者の状況、サービス利用の状況などを、入所の緊急性と必要性を基準として数値化し、優先順位を付しております。新たな特別養護老人ホームの入所基準についても、原則として、これまでと同様に緊急性と必要性に応じて入所順位を付けるものと考えておりますが、ご質問にありました胃ろうなど介護が困難な方については、運営を担う社会福祉法人と協議し、その対応を検討してまいる所存でございます。


【斉藤邦子区議】

  1. 医療・健診がきちんと受けられるようにするために
    1. 後期高齢者医療制度は公約どおり廃止することを政府に強く求めること
    2. 旧老人医療制度と同様に高齢者への資格証明書の発行を行わないこと
    3. 社会保険家族の特定健診未検診の実態を把握し、地元医療機関で受診できるように東京都保険者協議会などで検討するよう働きかけること。健診項目は荒川国保と同等にすること
    4. 医療費の一部負担金の支払いが困難なために必要な受診を控え、手遅れになるようなことがないよう、国民健康保険一部負担金減免規定を整備すること
  2. CO削減のための荒川区の取り組みについて
    1. スーパーなどの深夜営業、自動販売機の増加など便利さだけが優先するライフスタイルを見直す機運を高めること
    2. 中小企業の省エネ装置導入のため助成制度や、専門的知識を持ったスタッフの派遣などを検討すること
    3. 省エネ建築物の普及のために、地元業者を活用した区の独自助成制度を検討すること
    4. 家庭での省エネが具体的継続的に取り組めるよう支援策を検討すること
  3. 一人ぼっちの高齢者をなくすために
    1. 既存の施設や類似事業との調整、さらなる活用を進めるとともに、東京都の「ふらっとハウス事業」助成制度等も活用し、高齢者の自由な居場所づくりをすすめること
    2. 地域との関係が薄い虚弱高齢者の日常生活を支えるために、医療機関等に『高齢者支援員』の配置することを検討すること

《質問》

 私は日本共産党荒川区議会議員団として一般質問を行います。
 鳩山政権が公約を守らず廃止を先送りしている後期高齢者医療制度についてであります。75歳で線引きをする差別的医療制度を速やかに撤廃し、まずは老人保健制度に戻すこと。また後期高齢者医療保険料は値上げしないという約束は一体どうなったのでしょうか。
 『高齢者の医療の確保に関する法律』の制定で後期高齢者医療制度が導入されただけではありません。健診制度も分断されてしまいました。前期高齢者交付金制度のために現役世代の健保、協会けんぽも財政状況が大変になっています。あちこちに矛盾が噴出していいます。東京都後期高齢者医療広域連合は、剰余金61億円の活用や国・都による財政安定化基金への拠出で保険料引き上げ緩和措置を取りましたが、所得に応じて負担する所得割を現行から0・62%のアップとなっています。年金収入211万円の単身世帯は年5万8600円、同年収の2人世帯は8万1200円で、ともに現行より1800円の負担増になります。均等割のみの適用や所得割の100%軽減措置を受ける人など、被保険者の6割は保険料が据え置かれましたが、4割の人は平均4200円約5%値上げです。
 75歳の誕生日まじかになると届く「医療証」とうとうきてしまった、何かの宣告を受けるようだ。役所からの書類は良いことがないから封を切りたくないと言います。改めて後期高齢者医療制度を公約どおり廃止することを政府に強く求めること。繰り返し申し上げていますが、区長の明快な態度表明を区民は待っています。お答えください。
 滞納者に対する制裁措置の問題です。高齢者は当然、他の世代と比較すれば疾病を多く持ち受診が欠かせません。だから老人保健法時代には資格証明書の発行対象から高齢者を除外していたのです。
 区内でも後期高齢者医療制度スタートから2年、すでに滞納が1100にんに及んでいます。天引き出来ない普通徴収の方が6958人の15%以上です。4月に広域連合から滞納者リストが来るそうです。調査及び審査は荒川区が直接行うことになっています。無年金者や低年金者の中での滞納であり、そもそも保険料の負担が重い方々です。こうした高齢者に「資格証明書」を出し医療の窓口10割負担を強いるようなことが許されるでしょうか。「区民のしあわせ」「福祉の増進を図る」べき自治体がこんな非道な事を進めてはなりません。後期高齢者に対する資格証明書の発行は行わないとはっきり断言していただきたいと思います。お答えください。
 健診も法律の改定で健保組合の責任が強化され、荒川区が責任を持つのは国保加入者のみとなってしまいました。このため、区内医師会と集合契約を結んだ健保以外は、その健診状況は荒川区としてはその全体が把握できない状況です。法律が変わったのだから仕方がないと済ませるわけにはいかないと考えます。2005年「都内医療保険者が地域・職域の枠を超えて連携・協力し、医療費分析などに基づく東京の健康課題や地域特性に応じて、生活習慣病予防のための健康教育、健康指導などの保健事業を効果的に実施するためとして「東京都保険者協議会」を設立しています。こうした機関なども活用して、健診受診率がどうなっているのか、加入している健康保険の種類の違いを超えて、とりわけ社保家族については身近な医療機関で受診が出来るように対策を検討すること、集合契約と同様に受診内容を国保並みに引き上げているよう働きかけていただきたいと思います。検討を求めます。
 次に国民健康保険についてです。災害、貧困その他特別の理由がある時は一部負担金の支払いを免除、徴収猶予ができる、国民健康保険法第44条に規定されています。特別の事情とは(1)震災、風水害、火災、落雷等により資産に被害があったとき(2)疾病、負傷その他の理由により収入を絶たれ、生活程度が著しく低下したとき。(3)その他特に区長が必要と認めた時です。「特別区国民健康保険に係る一部負担金の徴収猶予及び減免の取扱に関する基準の基づいて23区では生活保護基準の1、15倍までの所得世帯を減免の対象としています。しかし荒川区でも年間  人に過ぎません。日本共産党、小池晃参議院議員は昨年6月18日の厚生労働委員会で、この拡充を求めました。結果、厚生労働省が「基準や運営方針について医療機関及び生活保護担当者とも情報を共有し、対象者に対して適切に制度が適用されるよう努めること」と通知を出しています。
 2008年7月にまとめられた厚生労働省「医療機関の未収金問題に関する検討会報告書」によれば、その最大の理由が「患者が医療費を支払うだけの資力がないほど生活が困窮している」ことだと報告されています。また「市民主体の医療政策の実現」を目指し非営利・中立・超党派の民間シンクタンクとして、2004年に設立された日本医療政策機構が行った2010年世論調査では年収300万円未満の世帯で医療費が不安で具合が悪くても医療機関にかからない人が4割に達しています。
 繰り返しの窓口負担の引き上げによる深刻な受診抑制が起こっています。急激な経済不況による雇用破壊や所得の低下で、さらに支払い困難な人々が増加することが懸念されます。改めてこの通知の精神を生かし、区としても一部負担金の免除、支払い猶予制度の活用の考え方を整理し、運用を改善し活用を促進する。支払い困難な低所得者が必要な受診を控え重症化する、手遅れになるというようなことがないようにしていただきたい。お答えください。

《答弁》

【福祉部長答弁】
 始めに、後期高齢者医療制度についてでございますが、国においては、後期高齢者医療制度を廃止することとしておりますが、後期高齢者医療制度を廃止するためには、老人保健制度ではなく、持続可能な新たな医療制度の構築が必要であります。現在、国におきまして、関係団体の代表者、高齢者の代表、学識経験者からなる「高齢者医療制度改革会議」が設置され、その検討が進めております。区といたしましては、改革会議の検討状況について、その動向を注視し、必要があれば意見や要望を述べていく考えであります。

【福祉部長答弁】
 次に、後期高齢者医療制度における資格証明書の発行についてのご質問にお答えいたします。東京都後期高齢者医療広域連合では、現在、発行している被保険者証の有効期限が本年七月末となっていることから、八月一日から使用できる被保険者証を発行することとしております。その際に、保険料を支払うことができない特別な理由がないにもかかわらず、保険料を滞納している被保険者に対しましてては、一般の被保険者証の代わりに資格証明書が発行されることとなっております。この資格証明書の発行にあたり、東京都後期高齢者医療広域連合では、資格証明書交付対象者審査会を設け、広域連合を構成する区市町村と連携し、交付基準の厳格かつ慎重な運用を行い、機械的に発行することのないよう対応することとしております。
 区といたしましても、滞納の理由等について状況を把握することが重要であると考えており、現在も保険料徴収嘱託員が自宅を訪問し、ご相談に応じているところでございますので、よりきめ細かな対応を図っていく所存でございます。[健康部長答弁]社会保険の被扶養者の特定健診は、平成二十年度に施行された高齢者の医療の確保に関する法律により、各医療保険者が保険者協議会に参加し、その協議会が地区医師会と集合契約を締結することにより、最寄の医療機関で受診することができます。区では、今年度から集合契約健診を受診した社会保険の被扶養者については、国民健康保険加入者と同等の健診項目が受診できるよう、充実を図りました。しかし、集合契約に参加していない医療保険者の健診の実態を、区が把握することは困難です。区としては今後とも、健康づくりの環境を整備するなど、幅広く区民全体に健康づくり活動支援を充実させていくことにより、区民の健康増進に取り組んでまいります。[福祉部長答弁]次に、国民健康保険一部負担金の減免についてのご質問にお答えいたします。非保険者が災害にあわれた場合や事業の休廃止等により収入が著しく減少した場合、当該被保険者の世帯について、医療機関に支払う一部負担金を減免する制度が、荒川区国民健康保険条例及び同条例施行規則に規定されてございます。昨年七月一日付けで、厚生労働省は「生活に困窮する国民健康保険の被保険者に対する対応について」という通知を都道府県の主管部局を通して各区市町村にも通知をしたところでございます。通知では、生活困窮者に対する取組として、一部負担金の減免等の運用について、医療機関・生活保護の担当部局とも情報を共有し、対象者に対し適切に制度が運用されるよう連携強化が挙げられており、区といたしましては、この通知を踏まえた一部負担金減免規定の運用に努めてまいる所存でございます。

《質問》

 次に地球温暖化対策の自治体としての取り組みについて伺います。日本共産党は「地球環境の未来と人類の生存条件に関わる大問題として、繰り返し温暖化抑止のための提案を行ってきました。
 持続可能は社会、低炭素社会に移行していくためには経済・産業構造の転換、加えて国民一人ひとりの取り組みが求められています。また、地域再生とも結びつけて積極的に展開していくことも大切になっていると考えます。
 先進国としての日本に課せられて国際的義務を果たすことやCO2大幅削減のために、最大の排出者であり、経済力も技術力もある財界・大企業がその社会的責任を自覚し、率先して行動することが求められているのは言うまでもありません。そのもとで自治体としての取り組みです。荒川区のエコセンターも一周年を迎えました。区は新年度予算にCO2削減の数値目標を設置し、補助制度や事業の拡大を表明いたしました。新規の取り組みが大きく実を結び、多くの区民の意識改革が進むことを願い、質問をしたいと思います。
 東京は、二十四時間の経済活動でエネルギー消費都市となっています。東京を省エネルギー都市にするためにも、経済社会活動のあり方を振り返るときです。
 1月26日に開催された「あらかわこども読書コンテスト」で区長賞を受賞した小学6年生が「地球温暖化が進んでしまった原因は便利で快適な生活を続けることで温室ガスをたくさん出してしまった私たち人間にあるのだ。しかし対策を立てて実行できるのは私たち人間だけなのだ。個人の力は小さく、目に見える程は役に立たないかもしれない。しかし一人一人が省エネやエコに関心を持ち少しずつ実行に移していくことこそ地球を救う第一歩だと私は確信する。」と書いていました。
 コンビニやスーパーなどの深夜営業、増え続ける自動販売機、便利さを優先するライフスタイルでよいのか。地球と子どもたちの未来のために、私たち大人、生活者も改めて区民的討論を広げ意識を高め、見直しの機運を高めることがまず肝心と思います。
 また中小企業分野は、経営が圧迫されており、環境対策に取り組む余力がないのが現状です。先日テレビで退職した大手のOBが、その知識と技術力を生かし、中小工場に出向き省エネのための点検と対策を提案し、工場の光熱費の削減、エコと中小企業の経費削減につながる一石二鳥の取り組みを紹介していました。新年度、東京都地球温暖化防止推進センター(クールネット東京)などの省エネ診断や省エネ設備設置を20万円上限に助成する新規事業を始めることになったことは、私も考えていたことで歓迎するものです。クールネット東京の無料診断予算は年間500件、09年度は初年度で8割程度の申込だったようですが、各自治体等の宣伝が広がれば件数も増えることに考えます。先着順でせっかくの申込が出来ないようなことのないよう状況を把握し東京都予算の拡充が必要になります。設備によっては補助額の上乗せも必要になるかもしれません。また設備設置や改善でCO2がどの程度削減されたのか、経費削減が実現しているかなどのフォローも大切です。
 実効性のある中小企業の省エネ装置導入のため助成制度と設備設置後も含め専門的知識を持ったスタッフの派遣などを検討すること。
 太陽光パネルのメーカーは大手住宅メーカーとゼネコンと結びついてグループをつくり、下請けを囲い込んで市場を握ろうとしています。いち早く太陽光パネルの設置工事を行ってきた地域の業者が、大手のセールス、進出ですっかり仕事が減り、倒産寸前と嘆いていました。まちの工務店電気店にも仕事がいくように、耐震化やバリアフリー化とも合わせて区内省エネ建築物の普及のために、地元業者を活用した区の独自助成制度を検討すること。家庭での取り組みの継続性も大事です。山口県周南市では「市民節電所」という形で、地元グループの節電活動を支援しているの取り組みがあります。これは、家庭での電気使用量の節約成果に応じて支援金を支給するものです。この支援金は、清掃活動用具の購入費や植樹などの環境保全活動など自治会費の一部に充てることができ、グループ代表者の口座に振り込まれることになっています。
 また福岡県筑後市では「省エネ生活支援事業」という取り組みが行われています。5世帯以上のグループを対象に、前年同月比で5%以上の節電を達成すれば、月ごとに一世帯当たり1000円の商品券を「省エネ支援費」として支給しているそうです。取り組んだ方のお話では普段は電気代も銀行引き落としで、額もそうですが使用したワット数などなかなか気に留めない、グループでやったので励みにもなり意識化されたといいます。お金で省エネを還元することは意見が分かれるところとは思いますが、新年度から養成する環境区民リーダーも中心になって地域で様々活動がさらに進むように具体的な支援が必要ではないでしょうか。
 以上4点お答えください。

《答弁》

【環境清掃部長答弁】
 CO削減のための荒川区の取組についてのご質問のうち、始めに、便利さを優先するライフスタイルの見直しに関するご質問にお答えいたします。近年の経済・社会構造の変化を反映し、大都市におけるライフスタイルは多様化し、人々の活動する時間帯は、昼間ばかりでなく、深夜にも及ぶようになってまいりました。そして、これらに呼応する形で、飲食業、小売業、サービス業などの営業時間も長くなっており、エネルギー消費の増大につながっております。しかしながら、私たちは、有限な地球環境の中で未来に託すべき地球の財産を浪費することがないようモノや便利さだけではない真に豊かな生活を実現しながら、持続可能なエコ社会を築いていかなくてはなりません。経済・社会活動や個人のライフスタイルの見直しは、一朝一夕には解決できない問題であるとも考えられますが、一人ひとりが環境区民として、多様な選択肢の中から賢い選択をし、省資源・省エネルギー型のライフスタイルへと転換していく必要があると考えております。区といたしましては、区民の皆様の省エネ行動を見直す契機となるよう、環境問題についての啓発を行うことが重要であると認識し、今後につきましても、現在、策定作業中の低炭素地域づくり計画における家庭や事業者への対策のなかで、取り組むべき具体的な施策を明らかにし、その実施に向け、努力してまいります。

【区長答弁】
 地球環境保全の問題、特に、CO削減のための荒川区の取組についてのご質問にお答えいたしたいと存じます。環境問題への対応は、私たちの住むこの地球が持続可能な発展を続けるための喫緊の課題でございまして、特に、温暖化の防止や資源循環の推進の観点から、二酸化炭素排出量の削減を図り、低炭素型社会づくりを進めることが何より必要でございます。昨年の十二月に開催された国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)を振り返りますと、私もかつで参加した一九九七年の京都でのCOP3で決定された京都議定書後の新たな枠組みの採択は残念ながら見送られ、「合意に留意する」との結果を得るにとどまってしまいました。しかしながら、COP15において再確認されたとおり、地球の温度上昇を二℃に抑えるためには、二〇五〇年には二〇〇〇年比で五十〜八十五%の二酸化炭素排出量を削減する必要性があると言われています。その目標達成のためには、新たな枠組みの採択の有無にかかわらず、国レベル、地域レベル、そして企業レベルでの環境負荷の低減に取り組んでいくことが求められています。二酸化炭素削減に向けた中小企業への省エネ支援策につきましては、国や東京都において、省エネルギー診断制度を実施しており、区といたしましては、この制度の更なる周知を図るとともに、診断後の実効性を担保するため、中小企業が「省エネルギー診断」を受け、その結果に基づいて省エネルギー設備を導入する際の設置費用の一部助成について、二十二年度予算に計上しております。また、事業者が環境マネジメントシステムであるエコアクション21の認証を取得する際の必要な費用の一部助成や、省エネルギー・資源リサイクル等の対策に対する環境保全対策融資についても引き続き実施してまいります。地球温暖化対策として、中小企業が環境負荷軽減を進めることは、とても重要な取組でございますので、今後とも、その環境行動を促進できますよう、積極的に支援してまいりたいと思います。一昨日、交通問題で環境保全に努力をしている自治体として、荒川区が神戸市に次いで優秀賞を受賞いたしまして、本日賞状と記念の盾を区長室で関係者から見せられました。今後も電気自動車の導入やいろいろなことと絡めながら、進めてまいりたいと思っております。それから、後ほどその他の問題につきましては、関係理事者からご答弁申し上げるところでございますが、後期高齢者医療制度につきましては、私も広域連合の副管理者という立場でございますので一言申し上げておきたいと思います。先ほど、区民の皆様からこの問題についての区長の明確な姿勢を期待している、望んでおる、という趣旨のご発言がございました。今更そのようなことを言われること自体、私にとっては心外でありまして、私は、この制度ができましたときに、政令で決定される特別支援の国からの財政支出が東京都はいきなり大幅にカットされたことに対し、強い抗議を誰よりも先に国に向かっていたしました結果、見直しが行われ、そのことが東京都民の負担料が全国第四位にもつながることにもなりました。
 また、先ほど所得割が上がったではないかというお話がありましたが、月額四百円に抑えることができたのも、一般会計から二十三区が百億円を入れるという努力をした結果であります。そして、財政規模の違う伊豆諸島の自治体や二十六市も含め、広域連合という広い枠の中でバランスを取っていくことの難しさの中で、できるだけご高齢者に負担がいかないように、また、支援金という名目で、働き盛りのいろいろなことにお金のかかる区民の方々、都民の方々からこの上の負担は得られないということで、誰よりもこの制度の見直しを強く主張しております。斎藤邦子先生の同志の方々、特に多摩地区の助成議員の方々から、議会で熱心な質問が出て、傾聴に値するケースのご紹介があったりして、誰しも新政権に対して、これを早く撤廃して新たなご高齢者の医療制度にしていただけるよう強く望んでおりますし、国をあげてその対策に急いでおられます。巷間、新制度導入まで四年の事実を要することがございます。私どもとしては。もっと早くやってほしいということを事あるごとに主張しておりますことを、この機会に改めて申し上げておきたいと思います。

【環境清掃部長答弁】
 省エネ建築物の普及に関するご質問にお答えいたします。現在、区では、エコ助成制度により遮熱性塗装や屋上緑化、壁面緑化など環境に配慮した建物づくりの推進に努めており、それらの施工に関しましては、地元の業者の皆様にも一翼を担っていただいているところでございます。一方、国においては、良質な住宅が建築され、長期にわたり良好な状態で使用されるという長期優良住宅の認定制度を設け、税制面での優遇措置を行っております。さらに、本年より住宅版のエコポイント制度が始まり、省エネ建築物の普及に関する施策が展開されます。区では、このような制度を区民の皆様に積極的に活用していただくことが重要であると認識しており、省エネ建築物の普及に向け、より一層の周知に努めてまいりたいと考えております。

【環境清掃部長答弁】
 最後に、家庭での省エネに対する支援策についてお答えいたします。当区における二酸化炭素排出量のうち、家庭での省エネ活動を推進することは、二酸化炭素削減を図るうえで、たいへん重要であると考えております。区におけるこれまでの取組といたしましては、エコライフチャレンジファミリーの募集など様々な啓発活動を実施してまいりました。今後、家庭での省エネ行動の支援策の充実を図るため、省エネ効果が具体的に分かるよう、エネルギー使用量や金額などをリアルタイムで表示する「省エネナビ」の貸出しを行うとともに、省エネモデル地区の設置などについても検討してまいります。また、ご質問いただいたような環境区民リーダーを始め、環境サポーター、地球を守る区民会議の皆様などが地域の核となって活動の輪が広がりますよう引き続き支援してまいります。区といたしましては、低炭素型の地域づくりを目指し、創意工夫を重ねて、実効性ある施策をさらに展開してまいります。

《質問》

 次に高齢者の閉じこもり、孤立化を防ぐ対策についてです。
 荒川区ではお達者ランチ ランチ、社会福祉協議会のふれあいサロン、ころばん体操、ふれあい館やひろば館、老人福祉センターでの高齢者事業を取り組んでいます。こうした所に積極的に参加できる方は、まだ充分自分のことが出来る方、悩み事を相談したり、おしゃべりする仲間もいる方です。その一方で、家の閉じこもっている方、介護保険サービスの対象外の方、ある意味高齢者福祉サービスの狭間で孤立している方がいるのではないでしょうか。
 区内包括支援センターでは、高齢者が住みなれた地域でその人らしい生活を継続することが出来るように保健福祉医療など様々なサービスを総合的に結び付るために総合相談支援に努力しています。しかし区内5つのセンターの受け持ち人数は多く、電話、来所、訪問相談だけでも一ヶ月に900件を越え、加えて介護予防のケアプラン作りなどの多忙な業務をこなさなければならず、何とか地域との接点を作り出してあげたいと思っても手がまわらないのです。きめ細かな支援が行えるように包括支援センターの増設も必要でしょう。さらに気楽に立ち寄れる居場所を増やすことです。
 武蔵野市の地域連携支援事業では、居場所について「誰でも利用できる・自由に時間を過ごすことが出来る・経験や能力を生かすことが出来る・自分の存在を認識できる・いつでも立ち寄れていつでも帰れる」と求められる姿を示し、高齢者や障害者が心身の健康を保つためには「外出する」「集う」「役割を得る」機会を得ることが重要としています。
 地域での見守りや社会とのつながりが必要な高齢者等の生活を総合的に支援する「テンミリオンハウス事業」を現在7箇所で実施、地域の福祉団体や地域住民の方々などが、年間1,000万円(テンミリオン)を上限とした市の補助を得て、各施設ごとに特色ある事業を展開しています。また東京都では昨年度から「ふらっとハウス」事業が始まっています。空き店舗などを活用して地域のお年寄りが気軽に立ち寄り、交流できる場所の提供するもので、初年度260万円、運営費年間5百万円を上限に都が2分の一を補助します。手を上げたのはまだ葛飾・目黒・清瀬市の2区1市のようです。
 そこで一人ぼっちの高齢者をなくすために、実施している事業の調整、更なる発展も検討し、こうした補助制度も活用して住民団体や社会福祉協議会とも協力し、高齢者の居場所づくり立ち寄り事業を荒川区でも拡大することを求めます。
 またこうした場所に出てこない方もやはり多いのです。先日も糖尿病の方で、沢山のお薬のどれがどれだか、わからなくなり知り合いの看護婦さんに頼んで整理をしてもらいました。虚弱な方、月に一度二度は病院には行かれているのではないでしょうか。病院などケースワーカーもいますが、入院や医療費などのことでの相談体制であり、日常生活への援助までは細かく出来ません。そこで閉じこもりがちな方、地域との関わりが薄い方、接点がある病院診療所に「高齢者支援員」を区として配置する。待合室でお話をしながらお困りのことを聞いたり、送迎車でご一緒して暮らしの様子を把握しつながりを深め交流事業などにお誘いするなど、身近なサポーターの役割を果たしてもらったらいかがでしょうか。お答えください。

《答弁》

【福祉部長答弁】
 次に、高齢者のための自由な居場所づくりについてのご質問にお答えいたします。区では、介護予防とともに、お年寄りの閉じこもりや引きこもりの予防を目的として、「ころばん体操」や「おたっしゃランチ」など、数多くの事業に先駆的に取り組んできたところであり、高い評価を頂いているところであります。来年度も、「おげんきランチ」の会場を一か所増やすことを予定しております。また、地域の中にあって自由に立ち寄り、生き生き集い、触れ合いと交流の輪を広げる場として、各地域にふれあい館やひろば館を設置しており、多くの高齢者の方にご利用いただいているところでございます。さらに、社会福祉協議会におきましても、各地域に「ふれあいいきいきサロン」を設置し、高齢者などが気軽に集える場を提供しております。来年度には、新たにコミュニティー・ソーシャルワーカーを配置して、会場や回数をさらに増やすなど、その充実を図ってまいりたいと考えております。区といたしましては、今後とも、社会福祉協議会などと連携し、また、東京都の助成制度等の活用も視野に入れ、高齢者の居場所づくりの充実を図ってまいりたいと考えております。

【福祉部長答弁】
 最後に、医療機関等への高齢者支援員の配置についてのご質問にお答えいたします。
 区では、高齢者福祉課のケースワーカーや保健師、訪問看護師などの職員が、地域包括支援センターや民生委員などと連携し、見守りが必要な高齢者の支援にあたっているところでございます。
 また、区内五か所に設置されております地域包括支援センターの保健師、看護師、主任ケアマネージャー等の職員は、要支援・要介護状態になるおそれが高い「特定高齢者」を把握するために、ご自宅を訪問し、介護予防事業の紹介や介護予防プランの作成をするなど、地域の高齢者を総合的に支援しております。さらに、新年度から、医療と福祉の連携をより強固なものにするため、各地域包括支援センターの職員が、医療機関を訪問するなど、医療ソーシャルワーカー等と情報交換などを行うこととしております。その際に、センターの職員が、通院されている高齢者の相談に応じるなど、高齢者の日常生活の支援をさらに充実させてまいりたいと考えております。